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Challenge+(チャレンジプラス)

巻頭企画天馬空を行く

「各国で広がるK-POP文化を支えていくことが
サンドファクトリーや私の存在意義です」

 

K-POPのブームとその先

 
世界各国でブームを巻き起こし、その市場規模は2030年頃には200億ドルにもなると言われるK-POP。その盛り上がりについて、キム氏はどのように感じているのか、率直に思いを語ってもらった。/span>

「K-POPがここまで世界から評価されたのは、いろいろな要素が合わさった結果だと思っています。歌の実力だけでなく、ファッション、ダンス、ビデオのクオリティ―それらすべてが合わさることでK-POPとして完成したのではないか、と。そして今や、K-POPは音楽のジャンルではなく、1つの文化になりつあります。アメリカをはじめ世界各国でK-POPスタイルのアーティストが増えていますよね。彼らは韓国人ではなく、自国のアーティストで、自分たちの色をしっかり持っている。そうやってそれぞれの国で広まっていった結果、最終的にはその国独自の文化として定着していくと思っています。その過程で、K-POPのクオリティは今よりもっと高いものになっていくでしょう」

K-POPがブームではなく文化として世界中に定着した世の中―そこで、サンドファクトリーやキム氏はどのような役割を果たしていくのか。最後に、そのビジョンをたずねてみた。

「流行の後には、それをつくった人が残る、というのが私の考えです。例えば、以前韓国に『私は歌手だ』という有名な音楽番組がありましたが、そのプロデューサーは今、中国に招かれて番組制作をしています。重要なのは文化やシステムをつくれる“人”であるということであり、私もそんな存在として活躍し続けられるよう尽力するつもりです。まずは、新しいアカデミーのシステムを日本でしっかり広めて、その後は台湾や中国、アメリカへとビジネスの範囲を広げていけたらと考えています。そして、私の最終的な夢は、K-POPのすべてが詰まった『Kランド』をつくることです。そこへ行けば、歌もダンスも言葉も、すべてを学ぶことができる―そんな場所を創出することで、各国で広がるK-POP文化がさらに発展するように支えていくこと。それが私やサンドファクトリーの存在意義になっていくと思います」

(取材:2024年9月)
取材 / 文:鴨志田 玲緒
写真:竹内 洋平

VOCAL TRAINING PROFILE
ENTERTAINMENT
YG、SM、 HYBE JAPAN、 DSP、 P.NATION など
SINGER
(G)I-DLE_ミヨン、KARA_ホ·ヨンジ、TWS_シンユEXID、GIRL’S DAY、TREASURE、SHINee テミン
&TEAM、AB6IX、TNX など
ACTOR
キム·ナムギル、キム·ヨングァン、キム·テリ、
ナムグン·ミン、ピョン·ウソク、アン·ボヒョンなど 

CEO キム・ミンソク
URL https://www.sandfactory.co.kr/

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