注目企業インタビュー
防災グッズの販売をメインに事業を展開
社会に貢献し防災業界の未来を切り開く
防災対策をもっと身近に感じてほしい
緒方 災害の痛みや苦労を知っている志賀社長だからこそ、親身かつ経験に基づいた説明が可能なのだと思いました。私の周りにも食料備蓄に力を入れている友人がいます。本日社長のお話を聞いて、自分でも備えようと思いましたよ。
志賀 それは、とても嬉しいお言葉です。そういった手軽に取り組めることからでも結構ですし、皆さんに防災をもっともっと身近に感じてもらいたいんです。防災と一口に言っても、自然災害だけではありません。パンデミックや人災なども一緒で、災害は日常生活に潜んでいるんですよ。ですから、そうした災害などへの備えとして、一人ひとりが「事故や災害を未然に防ぐにはどうすればよいか」を考え、日頃からリスクマネジメントを図ることが大事になっていきます。
緒方 それは野球とも通ずる考え方ですね。野球の練習も基本の繰り返しで、あまり攻めた練習はしません。プロであっても素晴らしいプレイは狙ってできるものでもなく、そうした日々の積み重ねのたまものなんです。
志賀 例えば9月1日は関東大震災が起こった日で、防災の日にもなっていますが、ほとんどの企業やマンションなどでは、その日にしか避難訓練を行いません。私は緒方さんがおっしゃったように、いざという時に備えて基本の訓練を習慣化することが大切だと思っています。
緒方 人間は忘れる生き物ですから、避難訓練も体が勝手に動くまで何度もやらないといけませんね。将来のビジョンについては、どのように考えておられますか?
志賀 今後は地域に特化した講演を開催するなど、セミナー事業に力を入れていきたいと思っています。災害は絶対に起こります。だから準備する。まずは私たちが地域の人たちと時間を共有し、それぞれが災害の理解を深め、命を守る行動を身に付けられるようにしていきたいですね。
GUEST COMMENT
緒方 耕一
「災害時に備えておかないと現実になったときに後悔します」とおっしゃっていた志賀社長。実際に被災し、苦労された当事者であり、最悪な状態を身に染みて感じたからこそ、お客さんにも言葉を強くして言えるのでしょうね。これからも親身で熱心なサービスで1人でも多くの方の意識改革をしていただけるように、活動を続けていってもらいたいですね。