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注目企業インタビュー

充実したケアで児童と家族に幸せな時間を<br />
無償で暮らせるログハウスの子どもホスピス

医療・福祉

充実したケアで児童と家族に幸せな時間を
無償で暮らせるログハウスの子どもホスピス

にじこどもホスピス
代表 能勢 義雄

PROFILE

2015年に自身のがんが発覚。入院中に、大人の看護に比べて子どもの看護が手薄いことに疑問を感じる。退院後、事業で得た資金を元手にログハウスを活用する予定の「にじこどもホスピス」を立ち上げ、病気の子どもと家族に無償で提供。医療機関とも連携し、利用者が幸せに暮らせる場を増やすべく尽力している。

COMPANY DATA

にじこどもホスピス

住所
〒 343-0111
埼玉県北葛飾郡松伏町松伏2033-3 101
URL
https://www.nizi7.net/

病気で苦しむ子どもと家族のために、無償にてログハウスのホスピスを提供する予定の「にじこどもホスピス」。自由な遊び場や勉学の時間、医療ケアを充実させ、万全の体制で児童看護の常識を塗り替えるべく奮闘する能勢代表の熱い思いに、タレントの嶋大輔さんが迫った。


 

ログハウスの子どもホスピスを設立

 全国的にも珍しい子どもホスピスの運営をされている能勢代表。まずは、代表が「にじこどもホスピス」さんを立ち上げるまでの歩みを教えてください。

能勢 私は2015年にがんを患い、手術を受けました。入院している最中に、ふと「大人の場合はデイサービスやリハビリといった手厚い看護が充実しているけれど、小児がんなどの大病を患った子どもは一体どうしているのだろう」という考えが浮かび、厚生労働省に問い合わせてみたんです。そこで、子どもにはそういったケアを受けられる施設や、療養中に自由に遊べる環境が少ないという事実を知りました。また、日本にはまだ子ども向けのホスピスが浸透しておらず、特に設置する際の規約が定められていないどころか、その際の助成金や補助金も一切出ないということだったんです。それならば自分の力で子どもホスピスをつくろうと決意した私は、資金を貯めてログハウスの建設を計画しました。私の所有する600坪の土地の中に1棟2階建てのログハウスを建設する認可が下り、工事を進めています。現在は仮施設を設け、病気を持つお子様とそのご家族に暮らしていただいているんですよ。

 病気を患う子どもたちの現状を考え、真剣に向き合おうとなされたのですね。なぜ、ホスピスをログハウスでつくろうと思われたのですか?

能勢 全国的なアンケート調査の結果、医師の92%が、ログハウスは安心して暮らせる環境だと回答していたんです。実際、2階がログハウスになっているあるホスピスに、末期がんで余命3ヶ月のお子様が入所しました。すると、何も治療していないのにもかかわらず、1ヶ月後にはがんが小さくなっていたんです。やがてそのお子様は手術を繰り返してがんを摘出し、現在は普通の生活に戻ることができたんですよ。このような事例はまだ少ないですが、私はそのお子様が、木の家に暮らしつつ自由に外に出て、自然を楽しめるような生活を送ることで免疫力が上がったのだと考えています。そうした事例を鑑みたうえで、子どもの笑顔を少しでも増やしたいという思いがあるからこそ、私はログハウスの建設にこだわっているんです。
 
 

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