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ホテルのシェフから介護業界に転じ独立<br />
笑顔と活気あふれるデイサービスを運営

医療・福祉

ホテルのシェフから介護業界に転じ独立
笑顔と活気あふれるデイサービスを運営

株式会社 ルメルシエ / リハライフ北小岩
代表取締役社長 内田 裕介

PROFILE

一流ホテルで10年間シェフの修業を積む。その後、1年間のシステムエンジニア経験を経て、とある縁から介護事業を手がける会社へ。やがて役員に就任し、2022年に独立。(株)ルメルシエを設立し、前職の企業から引き継ぐ形で「リハライフ北小岩」の責任者となる。デイサービス施設の運営と並行して、出張シェフとしても腕を振るっている。

COMPANY DATA

株式会社 ルメルシエ / リハライフ北小岩

住所
〒 133-0051
東京都江戸川区北小岩5-32-15
江田ビル1F
URL
https://rehabilitation-life.com/

出張シェフとデイサービスという2本柱で躍進する(株)ルメルシエの内田裕介社長。東京・江戸川区の「リハライフ北小岩」から、明るく笑い声が絶えない施設運営を徹底し、利用者の活力あふれる生活を支える同氏の思いに、タレントの嶋大輔さんが迫った。


ホテルのシェフから介護業界で役員に

 まずは、内田社長が介護業界に入られたきっかけからお聞かせください。

内田 私は、子どもの頃からの夢だった料理人として、都内のホテルで10年ほど修業を重ねていました。やがてお店の開業資金を貯めようと、システムエンジニアとして1年間働いたんです。その時にご縁があった会社から「介護事業を手伝ってくれ」とお声をかけていただき、この業界に進むことになりました。その後10年ほどの経験を経て、独立と同時にこの「リハライフ北小岩」というデイサービス施設を前職の企業から引き継いだんです。現在はそれと併せて、出張シェフとしても活動をしているんですよ。

 一流ホテルのシェフから介護業界へ転身と、まったく異なる業種にチャレンジされたのですね。

内田 はい。ですから最初は各地の介護施設を見て回ることで仕事を覚えました。その過程で、どの施設もスタッフの方は真面目に取り組んでいるものの、少し雰囲気が暗いという印象を抱いたんです。そこで私は、「より利用者の方やスタッフの会話が飛び交い、笑い声が絶えないデイサービスにしたい」「より敷居が低く、フィットネスクラブのような感覚で通える場所にしたい」と考え、取り組みをしました。おかげさまで現在は、利用者様が他の利用者様のリハビリを手伝うなど、自分が人の役に立って活躍できる場だと感じられる、明るく活気あふれる環境をつくることができたんです。

 それは素晴らしい。内田社長のそうした熱意は、どのようにして芽生えたのでしょうか?

内田 きっかけは、ホテルのシェフをしていた時にひいきにしていただいていたお客様との関わりでした。私のつくる鉄板焼きを何よりも好きでいてくれたお客様が、足を悪くなさって来店できなくなったことがあったんです。そのお客様は、「内田くんともっとお話をしたいし、何よりあなたのつくった料理をまた食べたい」とお手紙まで書いてくださいました。私はご自宅にお邪魔して料理をふるまったのですが、そのことをとても喜んでいただけたんです。人を笑顔にするという意味では、介護も料理も同じ仕事――どちらも人と人のつながりを大切にして、誰かの困り事を解決する奥が深い職業だと、その時に実感したんですよ。

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