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注目企業インタビュー

「かかりつけ医」として顧客に寄り添い<br />
マーケティングで中小企業の成長を支援<br />

スペシャリスト

「かかりつけ医」として顧客に寄り添い
マーケティングで中小企業の成長を支援

マーケティングマフィア
代表 / 中小企業診断士 片桐 乾次郎

PROFILE

東京の大学を卒業後、銀行系の証券会社に就職して営業マンになり、中小企業診断士の資格を取得する。やがて、中学時代の先輩の誘いで経営コンサルティング会社に転職。その後兄夫婦の工務店に移り、現場監督やマーケティングで活躍した。そこで中小企業の現実を知った後に独立し、「マーケティングマフィア」を創業した。

COMPANY DATA

マーケティングマフィア

住所
〒477-0031
愛知県東海市大田町東畑129-1 #101
URL
https://marketing-mafia.jp/

ブランディングやマーケティングに時間を割くのが難しい中小企業を支援する「マーケティングマフィア」。中小企業診断士の資格を持つ片桐代表は、ものづくりが盛んな東海市を元気にするために立ち上がった。同氏の理念に元プロサッカー選手の小倉隆史さんが迫る。


工務店に勤務して中小企業の苦労を理解

小倉 まずは、片桐代表が経営コンサルタントとして開業されるまでの歩みからお聞かせください。

片桐 私は、大学を卒業して大手証券会社に就職し、法人営業を担当しました。しかし、経営の経験もない若い証券マンが顧客企業の全体像を把握することの難しさを実感したんです。そこで中小企業診断士の勉強を始め、無事に資格を取りました。そうしてお客様の財務に関する課題は解決できるようになりましたが、やはり、証券会社の営業が事業そのものにソリューションをご提案するのは無理だったんです。この点に不満を感じた私は小さなコンサルティング会社に転職しました。ただ大企業のサラリーマンだった私は、中小企業のかじ取りをする経営者様に「刺さる」コンサルティングができなかったんです。

小倉 その挫折が、社長をひと回りもふた回りも大きく成長させたようですね。

片桐 おっしゃる通りです。まずは自分自身が中小企業経営者と同じ目線に立てる環境に身を置かなければ――そう考えた私は兄夫婦が経営する工務店に入社しました。現場監督として汗を流しながら会社のホームページを運営するなどマーケティングに注力したんです。すると、ようやく中小企業の苦労が身に染みて理解できるようになりました。自分の提案がいわば机上の空論だったと反省した私は、今度こそ確実に実行できるコンサルティングで中小企業をサポートしようと決意し、2022年4月に当社を立ち上げ、新たな一歩を踏み出したんです。

小倉 それでは、あらためて御社の業務内容について教えてください。

片桐 証券会社出身の中小企業診断士で、マーケティングに強みを持つ私の役目は、まずさまざまな補助金や助成金の申請を通じて中小企業の資金調達を支援することです。金融機関から借り入れをする場合でも、綿密な戦略を立案し、融資の実現までを橋渡しします。KPI(重要業績評価指標)を重視している点が、他のコンサルタントとの大きな違いでしょうか。KPIとは顧客満足度、取引先への訪問回数、売上高など複数の項目を柔軟に入れ替えながら目標値を設定し、社員のパフォーマンスと組織の成果を上げるために欠かせない指標であり、ブランディング向上のためにも必要不可欠な取り組みなんですよ。

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