一歩を踏み出したい人へ。挑戦する経営者の声を届けるメディア

Challenge+(チャレンジプラス)

注目企業インタビュー

業界高水準の給与で職人に恩返しを<br />
土木・建築工事から人との縁を紡ぐ<br />

建設

業界高水準の給与で職人に恩返しを
土木・建築工事から人との縁を紡ぐ

株式会社 FLAT FIELD
代表取締役 平野 恭央

PROFILE

土木会社を経営する父を見て育ち同じ道に。24歳で起業するが、紆余曲折を経験して一度は土木業界から去る。復帰後は東日本大震災の復興工事で仙台に来る機会が増え、いつしか同じ北海道出身の仲間が集まるようになる。その後も着実に現場で結果を出し信頼を集め2022年12月に(株)FLAT FIELDを立ち上げた。

COMPANY DATA

株式会社 FLAT FIELD

住所
〒 989-3128
宮城県仙台市青葉区愛子中央2-3-23 103
URL
https://www.flatfield87.com/

東日本大震災の復興を機に仙台に根を下ろし、土木・建築工事を手がける(株)FLAT FIELD。代表取締役の平野氏は人との縁を大切にして成長を重ね、いずれは子ども食堂を開きたいとも語った。そんな同氏の人柄に、タレントの嶋大輔さんが迫るインタビュー。


現場で信頼をつかみ仲間と起業

 仙台市に拠点を置き、土木・建築工事を手がける(株)FLAT FIELDさん。まずは、平野社長が業界で独立されるまでの歩みをお聞かせください。

平野 私は北海道出身で、父も土木業界の職人で会社を経営していました。子どもの頃から父の背中を見て育ち、いずれは起業しようと決意しこの世界に入ったんです。そして24歳の時に会社を起こしたのですが、この時は紆余曲折があって頓挫し、しばらくは気持ちの整理がつかず土木業界を離れていました。その後、復帰して東日本大震災の復興で仙台へ、最初は出張という形で来ていたんです。

 それが最終的に、仙台に根を張ることになったわけですね。

平野 ええ。東北で仕事をする期間が長くなるにつれ、私にも人が付いてきてくれるようになりました。さまざまな現場を任されるようになったことで、2022年12月に当社を立ち上げたんです。5名ほど在籍している社員は北海道出身者ばかりですが、みんな仙台で知り合った職人なんですよ。現場で結果を出して元請けさんの信頼をつかみ、あらためて起業を考え仲間たちに相談したところ「平野になら付いていくよ」と言ってくれました。そうした皆の支えもあるおかげで、現在は道路などの公共工事を中心に5つの現場を同時展開するなど、安定した日々を送れています。

 現場で実績を積み、仲間の方々とのご縁に導かれて起業というのは、まさに理想的な展開ですね。

平野 おっしゃる通り今の当社があるのは、周囲にいる皆のおかげです。だからこそ私は頑張った人には頑張ったぶんの給料を支払い、会社の利益をスタッフに還元することを徹底しています。もちろんそれは、従業員だけではなく、協力会社も同じです。皆に同様の対価を払い、横一線のつながりを持って皆でモチベーション高く、切磋琢磨できるような環境づくりを意識しているんですよ。「ほとんどの利益を、頑張ってくれる皆に」というのが私の指針です。

1 2

躍進企業応援マガジン最新号

2024年5月号好評販売中!