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Challenge+(チャレンジプラス)

コラム

移り行く世の中で生きるビジネスパーソンへ贈る 新しい時代に自分軸を持つ思考のヒント

株式会社 ブレインスイッチ
代表取締役 壁山 恵美子

 
さまざまな物事が目まぐるしく移り変わり、多くの情報が発信されて錯綜している昨今。その中で何を基準にし、何をすればよいのか、取捨選択に悩まされるビジネスパーソンも多い。本連載では、大学院在学中から個人事業主として芸能界・出版業界など多様なフィールドで活躍し、30歳で転職した上場企業ではスピード出世を果たすなど、確固たるビジネスノウハウを蓄積してきた、経営戦略コンサルタント・ストレングスコーチの壁山恵美子氏が、これからの新しい時代に向けて、仕事・ライフスタイル・コミュニケーションにおいて自分の軸を持って考えるための“思考のヒント”を、自身の業務や日常生活での実体験に基づき伝えていく。
 

毎年恒例の「行動計画実践講座」の開催

毎年12月に近づくと、「行動計画実践講座」という講座を開催しています。もともとはアストロロジャーの(故)來夢先生が作成していた「來夢〜ん(らいむ〜ん)カレンダー」というカレンダーを活用して、そこに書かれている情報をどのように翌年の自分の計画に落とし込むかという講座を開催していました。しかし、突然の來夢先生の他界により、残念ながら今はそのカレンダーが発行されることがないので、2022年からは、私がオリジナルのカレンダーを作成して、講座を開催することにしています。カレンダーに網羅した情報から翌年の星(惑星)の動きを予想し、また受講生それぞれの「人生の春夏秋冬理論」における季節のテーマを活用して自分のやりたいことを実行するための計画をしていきます。

カレンダーに網羅しているのは東洋占星学・西洋占星術の両方から見た翌年(今回は2024年)の星(惑星)の動きや太陽星座の動きや季節の変わり目における体調管理の方法や、ボイドタイムの活かし方など。今回は、その講座で解説している内容を交えて2024年がどんな年になるのかの予想をお伝えします。

十干十二支について

十干十二支は、中国古代の暦法に基づいた干支暦の一部で、60年ごとに一巡し、それぞれの年に特定の組み合わせが割り当てられます。

「十二支」※1とは 、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥と、その年を12種類の動物になぞらえたもので、年の他にも時刻や方角を表すことがあります。「十干」※2とは、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の総称で、もとは1から10までものを数えるための言葉として使われていました。昭和の初期まで、甲・乙・丙・丁・・・と成績表の順位などに用いられていたこともあったようです。

また、10の干(天干)と12の支(地支)のうちの1つであり、この組み合わせにはそれぞれ意味があり、特定の年を示します。甲子園は完成した大正13年8月1日が「十干」と「十二支」のそれぞれ最初にあたる「甲」と「子」が60年ぶりに重なる「甲子(きのえね)」となっていたことに由来して名付けられているというのは有名ですよね。

「甲辰」にはどんな意味があるのか

さて、その十干十二支に当てはめると、2024年は甲辰(きのえ・たつ)の年。

甲(きのえ)は、十干の最初で、一番、第一位であるという意味、優勢であることを表すだけでなく、まっすぐに堂々とそそり立つ大木、成長や始まりを象徴する木の元素を表します。

辰(たつ)は、十二支の五番目で、十二支の中では唯一の架空の生き物、龍(竜)を意味します。海や空などの神として祀られてきた龍は、竜巻や雷を起こし大自然の躍動を象徴するだけでなく、繁栄や変化を意味し、「龍が現れるのはおめでたいことである」として、お祭りなどでも祀られたり飾られたりしていますよね。

そのため、甲辰の年は、新しい始まりや成長のチャンスが多いとされ、繁栄や変化に富んだ時期とされます。また、辰(たつ)は、季節では春の終わりを表す十二支でもあります。成功の芽が成長し、葉を生い茂らせて大きな樹木となって姿を整えていく年になるのではないでしょうか。

前回の甲辰の年はどんな年

十干十二支は、組み合わせが一巡するのに60年かかります。同じ組み合わせの年を振り返るには、60年前を見れば良いのです。実際に、前の甲辰の年にどんなことがあったか、調べてみました。

1964年(昭和39年)
・日本人の海外観光渡航自由化。観光目的でのパスポート発行が可能に
・営団地下鉄(現在の東京メトロ)日比谷線全線開業
・東京モノレール開業
・東京オリンピック 初開催となる夏季オリンピック(第18回大会)が東京で開催
・日本初のコインロッカーが設置される

60年前は、ちょうど東京オリンピック開催の年でした。驚くべきは、「日本人の海外観光渡航自由化」です。それまでは、観光目的でのパスポート発行が可能ではなかったのかと思うと信じられませんね。いまや、インバウンドで海外から来日している人数、訪日外客数(2023年10月推計値)は2,516,500人※3。自由に観光での旅行で海外を行き来できるようになってからたったの60年というのは驚きです。

甲辰の年の傾向と気をつけること

甲辰の年は、新しいアイデアやプロジェクトの始動に適した時期とされます。変化に柔軟に対応し、新しいチャンスを積極的につかむことが推奨されます。また、急激な変化や新しいチャンスに対して柔軟に対応することも大切です。新しい始まりや機会を見逃さず、積極的に挑戦しましょう。安全志向過ぎると、成長の機会を逃す可能性があります。甲辰の年は、変化と成長のチャンスがある年であると言えますが、それに伴う不確実性にも注意が必要です。

三碧木星の特性とは

また、中国の陰陽五行思想に基づいた風水の一種である「九星気学」では、2024年は三碧木星の年に当たり、属性は木、象徴となるものは「風、成長、変化」で、色は青緑色です。

三碧木星の特長は主に3つあります。1つ目は「変化と動き」で、社会的、個人的なレベルでの大きな変化や動きが予想されます。新しいプロジェクトやアイデアが花開く年となるかもしれません。

2つ目は「成長と発展」であり、個人的な成長やキャリアの発展に適した時期です。新しいスキルを学ぶ、キャリアを進めるなどの活動が奨励されます。

3つ目は「コミュニケーションの活性化」。人との関わりやコミュニケーションが重要になるでしょうし、人脈の拡大や新しい出会いが期待されるかと思います。

さらに、この急速な変化に対応するためには、柔軟性が求められます。固定観念にとらわれず、新しいアイデアに開かれた姿勢が重要です。

2024年の三碧木星に注意すべき点

過度な変化に気をつけましょう。変化はポジティブな面もありますが、過度になると混乱を引き起こす可能性があります。バランスを取ることが大切です。衝動的な決断にも注意しましょう。急激な変化に対する衝動的な反応や決断は避け、よく考えて行動することが推奨されます。他者とのコミュニケーションが活発になる一方で、誤解やトラブルも起こりやすくなります。円滑なコミュニケーションを心がけることが重要です。

2024年の三碧木星は、変化と成長に富んだ年となる可能性が高いですが、それに伴う不確実性や挑戦も予想されるため、柔軟性と慎重さが求められるでしょう。

2024年の後半はいよいよ、「風の時代」がスタートし、過去の当たり前が常識としては通じなくなっていく時代になります。いまよりもっと自由に、変化に対して柔軟に過ごしてみてくださいね。

今回のコラムでは、あくまでも過去の歴史的情報やその年に起こることの傾向などを統計学的に判断しつつ、個人的な見解を加えて予想しました。ぜひご自身の計画をしっかり立てて、1年をお過ごしくださいませ。皆様にとって、この1年が健康で幸多き、良い年になりますように・・・祈念しております。

※ご質問・ご意見・ご感想はメールでお受けしています。また、ご相談などもお気軽にご連絡ください。皆様のヒントになるコラムを目指していきますので、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

【※1】
「十二支」の読み方
子(ね・ねずみ)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う・うさぎ)・辰(たつ)・巳(み・へび)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い・いのしし)

【※2】
「十干」の読み方
甲(こう・きのえ)・乙(おつ・きのと)、丙(へい・ひのえ)・丁(てい・ひのと)・戊(ぼ・つちのえ)・己(き・つちのと)・庚(こう・かのえ)・辛(しん・かのと)・壬(じん・みずのえ)、癸(き・みずのと)

【※3】
参考引用:JNTO 日本政府観光局
https://www.jnto.go.jp/news/press/20231115_monthly.html
 

■プロフィール
壁山 恵美子(かべやま えみこ)
株式会社 ブレインスイッチ 代表取締役
YAMA HOTEL & ROOFTOP BAR(ミャンマー/ヤンゴン)
Chief Information Officer(CIO)
 
イベント・出版業界を経て、ソフトバンク(株)に入社。情報セキュリティおよびリスクマネジメントを専門分野とするグループマネジャーとして業務に従事。その後、J-SOX、IT統制、システム監査等の経験を経て独立。現在は、上場企業の経営企画部門およびPR・マーケティング戦略などのコンサルティングに携わる。また、中小企業の経営者向けコンサルティングや人材育成の研修カリキュラム開発なども展開。さらに、YAMA HOTEL & ROOFTOP BAR(ミャンマー / ヤンゴン)にてCIOとして人材育成をする傍ら、ミャンマー進出コンサルタントとしても活動。Gallup認定ストレングスコーチとして、組織のマネジャーなどにコーチングおよびコーチング型マネジメント手法を指導している。
 
※保有資格
・Gallup認定ストレングスコーチ
・Tony Buzan公認 マインドマップ・インストラクター
・Peter Walker氏 公認 ベビーマッサージ&ベビーヨガインストラクター
・高等学校教諭第Ⅱ種(公民)免許
 
URL https://brainswitch.jp/
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