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コラム

編集部が薦める今月の一冊
このページでは毎回、数多く刊行される書籍の中から、『COMPANYTANK』読者に向けて編集部がお薦めする一冊をご紹介します。第8回は、中小企業が抱える悩みや課題を解消するためにデジタル活用を提唱する『旧態依然とした組織から脱却する 中小企業のデジタル活用術』を取り上げます。

低コストで導入し、短い期間で効果を出す!
「デジタル化」なくして生産性向上は不可能!
予算がなくても、専門の人材がいなくてもできる
中小企業のためのデジタル化の具体策とは――

中小企業を取り巻く環境は厳しさを増しています。グローバル化による競争の激化、慢性的な人手不足、人口減少による国内需要の縮小、さらには新型コロナウイルスにより業績が悪化している企業は枚挙にいとまがありません。そんな中で企業が生き残るための施策として、昨今、デジタル化による生産性向上が叫ばれています。しかし、中小企業の大半はデジタル化に積極的ではありません。「デジタル化はお金と時間がかかるに違いない」「デジタルに詳しい社員がいない」などネガティブな印象が先行し、生産性向上という課題を抱えながらもデジタル化に踏み切れないでいるのです。

本書は、導入コストや時間、デジタル人材の不足といった悩みで導入に踏み出せない中小企業に向けて、デジタル化の具体策をまとめたものです。

「課題の棚卸し」をしっかりすれば、費用をかけずともデジタル化できるポイントはたくさん見つかります。1日でも早く旧態依然な体制から脱却して、これからの激動の時代を生き残っていくために、ぜひ読んでほしい一冊です。

《著者Q&A》
■この本のポイント・読みどころを教えてください
中小企業が抱える悩みというものは、どの会社でも同じようなところにあるということです。
■この本を出版しようと思った理由、動機を教えてください
私のような中小企業の経営者でも、自身が開始した事業のリノベーションができるということを伝えたかったからです。
■AI は 中小企業のデジタル化に影響を与えるとお考えですか?
大いに与えると思います。当社でもお客様を含め、AI-OCRやChatGPTなどが大いに役立っています。
■デジタル化に際しての一番の注意点は何でしょうか?
現場の理解と協力が絶対に必要であるということです。
■この本を通して読者に伝えたいことを教えてください
ショクバ(人)は、まだまだ元気になれるということです。
■とりわけデジタル化を推奨したい業界・業種はありますか?
業種というよりは、働き方を変えないと人材を採用しづらい業界に対して特に推奨したいです。
■ツリー型の会社よりリゾーム型の会社のほうが良いと思いますか?
そうですね。フラットなリゾーム型は今後の理想ですが、中小企業では能動的に動ける人材が少なく、ツリー型のほうが合っていると考えます。また、私の伴走経験では、まだまだピラミッド型の会社が多いように思います。
■旧態依然であることの一番の問題点は何だとお考えですか?
現状の働き方を変えようとしないこと、デジタルツールを部分的に取り入れただけで満足してしまっていることです。

著者プロフィール
中島 英司(なかじま えいじ)
 
職場元気(株)代表取締役。群馬県出身。作業着・事務服・制服を企業や工場に販売する縫製業を営む実家に生まれる。1992年に大学を卒業後、東京の証券会社に入社。父親の体調が悪くなったのを契機に家業を承継することになり、1996年に家業の縫製業を継ぐ。1999年、知人と一緒に人材派遣会社(有)トラストを設立。2001年2月には心機一転、社名変更を決意し、職場元気(株)を設立した。2007年、事業拡大につき高崎市で2拠点目のオフィスを開設。現在、中小企業の職場を元気にするコンサルティングを展開中。
 
発行:幻冬舎メディアコンサルティング URL https://www.gentosha-mc.com/
発売:幻冬舎 URL https://www.gentosha.co.jp/

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