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Challenge+(チャレンジプラス)

注目企業インタビュー

夢をあきらめない子どもたちへ
未来を切り拓く新しい支援のかたち

 

慣習にとらわれない、新しい形の事業所を築く

鶴久 ユニークなレクリエーションや、外出行事も実施されているとうかがいました。

瀬戸 そうなんです。これまでに天王寺動物園や大相撲見学、大阪・関西万博、USJなどさまざまな場所に出かけました。事業所内でもプール遊びや施設対抗運動会、ハロウィンやクリスマス会といった季節のイベントを開催していますし、装飾づくりや、ゼリーやプリンなどの調理実習、カレンダーづくりなどの製作活動も盛んです。ユニークなところでは、月替わりの部活動体験も実施しました。

鶴久 取り組み全体から「子どもたちの可能性を広げたい」という強い思いが感じられます。一般的な事業所の枠を超えて、夢や感動を届けている印象です。こうしたユニークなイベントは、スタッフさんたちが中心となって生み出しているのですか?

瀬戸 はい。3つの事業所にはそれぞれ異なるカラーがあり、スタッフも子どもたちのことを第一に考えながら良い企画を積極的に出してくれます。職員同士の仲も良く、髪型や服装も自由なんです。社会にはいろいろな服装・髪型の人がいて当たり前。そのことを子どもたちにも感じてほしいんです。

鶴久 お話をうかがっていると、瀬戸社長が型にとらわれず、自由な発想と実行力で新しい形を築こうとしている情熱が伝わってきます。その姿勢はまるで新しい音楽を生み出すクリエイターのようですね。では最後に、今後の展開について教えてください。

瀬戸 現在、「SAI&」では18歳までを対象としていますが、それ以降の年齢をサポートする「生活介護事業所」が社会には圧倒的に不足しています。ご家族様からも多くご相談をいただいておりますので、次の展開として考えているところです。これからも、「こうでなければならない」という枠にとらわれずに、子どもたちやご家族にとって本当に必要なものを形にしていきたい。そんな思いで、これからも新しいチャレンジを続けていきます。
 



GUEST COMMENT

鶴久政治

「明るくて優秀なスタッフたちに助けられている」とおっしゃっていた瀬戸社長。社長のお話からは、子どもたちやご家族に寄り添う温かい思いと、型にはまらない発想で新しいチャレンジを続ける情熱が強く伝わってきました。社長が魅力的だからこそ、自然と素敵なスタッフさんが集まってくるのだと思います。音楽も福祉も、人の心を動かし、未来を明るくするという点で同じだと思います。これからも、子どもたちの夢や可能性を広げ、ご家族の力になって差し上げてくださいね!

 
 

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