注目企業インタビュー

卸・販売
国産素材にこだわったふわもちドーナツ
手間ひまかけて生み出す優しい味わい
もちノ木
代表 小原 昌利
PROFILE
学業修了後、歯科医として勤務。勤務医を経て、大津市で15年間、開業医として歯科治療に従事した。歯科医を引退後、飲食業への転身を決意し、家族の協力を得ながら独学でドーナツづくりを研究。2024年8月に「もちノ木」を開業。水分量の多い生地を長時間発酵させて生まれる、ふわもち食感のドーナツが人気を集めている。
COMPANY DATA
もちノ木
- 住所
- 〒525-0048
滋賀県草津市追分南4-2-3
KAGAYAKI TERRACE 1F - URL
- https://www.instagram.com/mochi.noki.0808/
滋賀県草津市にある「もちノ木」は、独自製法のふわもち食感のドーナツで話題のお店。三種の小麦粉を組み合わせ、長時間発酵で引き出される深い旨みと、米油やきび砂糖を用いた上品な甘さが支持を集める理由だ。同店を営むのは、元歯科医という異色の経歴を持つ小原昌利氏と妻の優子氏。二人の挑戦に、タレントのタージンさんが迫った。
歯科医からドーナツ店へ、新たな挑戦

インタビュアー タージン
タージン 滋賀県草津市でドーナツ・食パン・焼き菓子のお店「もちノ木」を営む小原昌利代表と奥様の優子さんにお話をうかがいます。まず、小原代表のこれまでの歩みについてお聞かせください。社会人としての第一歩目はどのようなお仕事でしたか?
小原(昌) 歯科医をしていました。勤務医を約5年経験した後、大津市で15年間ほど開業医をしていました。
タージン 歯科医からドーナツ店へ、かなり意外な転身ですね。その背景には、きっと深い決断があったのだと思います。
小原(昌) 実は過去に負った手の怪我の影響がありまして。日常生活には支障はないのですが、歯科医の仕事は細かい作業が多いため、このまま続ければ患者さんにご迷惑をおかけするかもしれないと考え、引退を決意しました。
タージン 患者さんを第一に思う誠実さが伝わってきます。それにしても、この「もちノ木」の店内は木を基調にモスグリーンの壁が映える温もりある空間ですね。内装は、代表と奥様で相談しながら決められたとうかがいました。お二人のセンスが重なり合って、とても居心地の良い雰囲気になっています。ではなぜ飲食業を選ばれたのかについても、ぜひ教えてください。
小原(昌) かねて食には興味があり、還暦を過ぎたら飲食業に携わりたいと考えていたんです。また、妻が学生時代にパン教室に通っており、家にも道具がそろっていたので、パンづくりは身近な存在だったんです。
タージン 長年の思いが、いまの新しい挑戦につながっているのですね。それでは、数ある選択肢の中でドーナツに決められた理由は?
小原(昌) あるドーナツ屋さんの味に感動して、「これなら1点集中で勝負できる」と思ったんです。そして約1年間、家族に試作品を食べてもらいながら独学で改良を重ね、ようやく納得のいくものができました。
タージン ご家族と一緒に試行錯誤を重ね、納得のいく味にたどり着かれたのですね。その背景には探求心だけでなく、食べる人を笑顔にしたいという温かな思いが込められているのがわかります。そして2024年8月に、「もちノ木」をオープン。奥様も一緒に奮闘されたのですね。
小原(優) はい。最初は驚きましたが、やると決めたからには全力で支えようと思いました。タージンさんにおっしゃっていただいたように、内装は二人で相談しながら考えたのですが、お客様にリラックスして過ごしていただける空間になるよう心を込めました。今は夫と共に店をつくり上げていく日々に、大きなやりがいを感じています。
