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注目企業インタビュー

プレーヤーの悩みに寄りそうゴルフ工房<br />
細かなカスタマイズで最適クラブを提供<br />

製造・技術

プレーヤーの悩みに寄りそうゴルフ工房
細かなカスタマイズで最適クラブを提供

CPi CRAFT
代表 髙石 一将

PROFILE

プロゴルファーの父に触発されて高校からゴルフを始め、ゴルフクラブの調整・修理の道を志す。ゴルフショップ勤務を経て、東京都目黒区に自身の工房「CPi CRAFT」を開業。ユーザーの要望に応じたクラブのカスタマイズや修理、ゴルフ用品販売などを行っている。

COMPANY DATA

CPi CRAFT

住所
〒153-0053
東京都目黒区五本木2-51-11
ドルチェ山富103
URL
https://cpicraft.com/

 

インタビュアー 嶋 大輔

 こちら東京・目黒の「CPi CRAFT」さんは、ゴルフクラブのカスタマイズや調整をしてくださる工房だとうかがっています。髙石代表はゴルフに携わられてもう長いのですか?

髙石 はい。プロゴルファーの父に影響され、高校でゴルフ部に入ったのが始まりです。私自身はプロにはなれませんでしたが、ゴルフに関わる仕事をしようと職人の道へ進み、以来クラブの調整や修理を一筋に手がけてきました。職人歴はもう23年になります。

 プレーヤーを支える立場に回られて、ひたすら腕を磨いてこられたのですね。素敵なキャリアです。実は私もかなりのゴルフ好きなのですが、なかなか上達しなくて悩んでいます。腕前が伴わないのに、道具にこだわったり調整したりしても意味がないのかな、と。

髙石 そんなことはまったくありませんよ。工房と聞くと、多くの方が「プロクラスの上級者向けだろう」という先入観を持たれるのですが、クラブの改善はスイングの改善よりずっと簡単なので、むしろ初心者の方こそ相談していただきたいと思っています。

 下手だから、初心者だから道具は何でもいい、というのは間違いなのですね。

髙石 ええ。例えば若い方がおじいちゃんから譲り受けたクラブでゴルフを始める、ということはよくあると思うのですが、個人的にそれはおすすめしません。体格もパワーも違う他人のクラブを使っても、合うわけがないからです。その人に最適なクラブを仕上げるには、シャフトの先端をカットして装着するとか、トータルの長さやグリップも含めて重さを決めるとか、細かい調整が欠かせません。そこで、お客様一人ひとりの現状をしっかりヒアリングしたうえで、最適なクラブの調整を行うのが私の仕事なんです。

 それは頼もしいですね。こちらの現状をしっかり把握していただいたうえで調整していただけるなら、ベストなクラブが出来上がりそうです。

髙石 当店は小さな工房ですが、お客様の悩みに寄り添う姿勢ではどこにも負けない自信があります。その場で数球試打する調整より、実際のラウンド中のお悩みを丁寧に掘り下げていくほうがより良いクラブづくりにつながると考えているので、このスタイルは今後も変えずに続けたいですね。

 ゴルフで壁にぶつかるたびにクラブのせいにするのを少し後ろめたく思っていましたが、髙石代表のお話を聞いてすっきりしました。これからも悩めるゴルファーのために腕を振るってください。

髙石 初心者から上級者まで、その方のゴルフが少しでも良くなるお手伝いができたら嬉しいです。こちらの考えを押し付けるようなことは絶対にありませんので、安心してご来店いただきたいと思います。