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注目企業インタビュー

従来の英語教育とは一線を画すメソッドで
ネイティブにも違和感のない上質な英会話を

 

発声方法から体の使い方まで総入れ替え

タージン 「英語道場 升砲館」さんには、圧倒的なスピードで本物の英語が話せるようになる「極悪メソッド」が用意されているとうかがいました。お名前に興味を引かれたのですが、こちらは一体どのような意味があるのですか?

ショーン 悪という漢字のもともとの意味は、「体制に疑問を持つ者」という意味なんです。鎌倉幕府に疑問を持ったあの楠木正成も、歴史上最も優秀の武将でありながら「悪党」と呼ばれていました。私は現代の英語教育業界に疑問を持っていましたので、自然と英語教育の中で悪党ポジションになって行き、それで私の提供する独自のメソッドが「極悪メソッド」と呼ばれるようになりました。

タージン それは素晴らしい。こちらでしか学べない特別な英会話術というわけですね。

ショーン ええ。従来の英会話教育というのは、「音声をたくさん聞いて耳を鳴らす」「英単語3000語を覚える」など、教材やCDを用いた表層的なカリキュラムであり、それだけではいくら時間を使っても上達することはありません。なぜなら言語の本質は、親や兄弟、友人といった周囲との社会生活から学び、「こう言えば相手を怒らせてしまうんだな」とか「こんな言い方をしたら仲直りできるんだな」というような肌感覚でしか理解できない部分をくみ取り、人間力を育む点にあるからです。

タージン 確かに、人とコミュニケーションを取ることで初めて、言葉の繊細なニュアンスを理解することができますよね。例えば関西圏では「あほ」という言葉は親しみや愛情を込めて使いますが、これを関東圏の方が見様見真似で使っても、相手にネガティブな印象を与えてしまいがちです。そうした感覚は、英語も同じなのですね。

ショーン そうですね。ただ正しい文法で意味が相手に届けば問題ない、というわけではないんです。だからこそ升砲館の「極悪メソッド」では、声の出し方から筋肉の使い方まで、英語向けに総入れ替えを行います。そうして体と脳内に「英語を扱うためのアルゴリズム」を取り入れることで、英語話者ならではの思考パターンを理解し、ネイティブとも自然に溶け込んだ英語を話せるようになる指導を提供しているんです。
 

日本と諸外国が対等に付き合える未来へ

タージン ショーンさんのもとであれば大人になってからでも本物に近い英語が学べそうです。ところで、英会話スクールでは個人レッスンが盛んですが、「英語道場 升砲館」ではどのような形式を採用されていますか?

ショーン 当塾でもマンツーマンのレッスンは行っているのですが、基本は1クラス8人制のグループレッスンです。霊長類学のシャーウッド博士は「霊長類は大人よりも仲間からより多くを学ぶ」ということを突き止めました。つまり講師と向き合うよりも一緒に勉強する者同士で刺激し合ったほうが、上達が早いということなのです。そのため、英会話業界で流行したプライベートレッスンではなく、文化人類学的思考になぞらえ、生徒が他の生徒の現状も知ることができるグループレッスンを採用しているんですよ。

タージン なるほど。学術的な視点から、最も上達の早い環境づくりをされているのですね。英語を「知識」ではなく「感覚」として身につけるこの道場スタイルは、まさに新時代の英語教育だと感じました。多くの方がここで本物の英語力を身につけ、自信を持って世界に踏み出していかれる姿が目に浮かびます。では最後に、今後どのようなビジョンを描いておられるのか、お聞かせいただけますか?

ショーン 現在当道場の指導者は10人ほど在籍しているのですが、これからはもっとその数を増やしていきたいですね。私は、本質的に良いものは必ずしも多数派ではないと考えています。そのため、業界で一番を取るのではなく、マイノリティの中で実質的な一番を目指していけたら嬉しく思います。日本人が真の意味で国際社会と対等に関わっていけるよう、英語を通じて、これからの時代を担う方々の成長を支えて行きたい。それが私の願いです。
 
 

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