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注目企業インタビュー

元体育教師が全身全霊を傾ける重度訪問介護<br />
障がい福祉から介護保険まで充実のサービス<br />

医療・福祉

元体育教師が全身全霊を傾ける重度訪問介護
障がい福祉から介護保険まで充実のサービス

愛苗 株式会社 / ユースタイルケア平塚センター
代表取締役 佐藤 友寛

PROFILE

大学院修了後、体育教師として働く傍ら、児童自立支援施設や障がい者のグループホームに勤務。その経験から福祉業界での独立を決意する。2024年1月、愛苗(株)を設立し、「ユースタイルケア平塚センター」において、重度訪問介護および高齢者の訪問介護を提供している。

COMPANY DATA

愛苗 株式会社
ユースタイルケア平塚センター

住所
〒254-0014
神奈川県平塚市四之宮4-11-36-2
URL
https://ainonae.jp/

 

インタビュアー 名高 達男

名高 神奈川県平塚市の愛苗(株)さんは、市内で障がい福祉サービスや介護保険サービスを提供している「ユースタイルケア平塚センター」の運営元だとうかがいました。佐藤社長はどのような経緯で今のお仕事を始められたのかお聞かせください。

佐藤 大学院修了後の3年間は体育の教員をしていました。また同時に、児童自立支援施設や障がい者向けのグループホームの業務にも携わっていたんです。もともと独立願望があったので、ある時、障がい者のグループホームをつくりたいと行政に相談したところ、いま求められているのは重度の障がいがある方に対して医療的ケアも含めたサービスを提供できる事業者だと伝えられました。それで、高いハードルではありますが何とか自分の力でやっていこうと決意し、訪問介護に特化して2024年1月からサービスを始めた次第です。

名高 なるほど。重度訪問介護とは具体的にどういった内容になるのでしょうか?

佐藤 対象となるのは、四肢のうち二肢以上にまひがあるなどいくつかの条件に当てはまる方です。ただ障がいのあり方はさまざまで、普通に意思の疎通が取れる方もいれば、人工呼吸器を装着していてコミュニケーションを図るのが難しい方もいます。例えば、いま契約しているお客様の1人は、交通事故が原因で寝たきりの生活を余儀なくされた20代の方で、24時間365日の完全介護を必要としている状態です。この方の部屋を初めて訪れ、壁に飾られている元気だった頃の写真を見たり、お母様のお話をうかがったりしているうちに、自分はこの方を支援しなければいけないと感じました。その時の体験が現在の私を支えているように思います。

名高 それはまさに使命感のようなものですね。お1人の訪問介護にそれだけ大きな労力が必要となると、スタッフの増員も必要になってくるのではないかと思います。

佐藤 はい。大手と違って当社には24時間365日の介護を一括で引き受けるだけの余裕はないので、例えば1週間のうち2日だけ受け持つという具合に、仕事全体の一端を担わせてもらっています。ご想像の通り、スタッフも募集中です。訪問介護なので、ただ決まった仕事をこなすよりも必要に応じて柔軟に仕事のやり方を変えていける方や、経験のないことに突き当たっても挑戦できるチャレンジ精神旺盛の方なら、きっとご活躍いただけると考えています。

名高 佐藤社長の強い熱意や愛情は、言葉を介さずとも相手の方に伝わるはずです。今後も訪問介護に特化して事業を続けていくお考えですか?

佐藤 そうですね。障がいのある方がご自宅で安心して暮らせるお手伝いをすることに、大きなやりがいを感じています。これからも私がお世話になった家族や社会への恩返しとして、きめ細かなサービスを提供していく所存です!