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注目企業インタビュー

Web制作から企業のデジタル化支援まで<br />
ITの力で地元・須惠町を活性化させる!<br />

IT

Web制作から企業のデジタル化支援まで
ITの力で地元・須惠町を活性化させる!

和禅雅
代表 下川 貴宏

PROFILE

福岡県須惠町で生まれ育ち、30歳までサービス業に従事。独学で得たデザインの知識とパソコンの技術を生かし、勤めていた旅館のホームページをリニューアルしたところ大きな反響を呼ぶ。Web制作会社に転職後、元上司の誘いで独立し、2016年に「和禅雅」を創業した。

COMPANY DATA

和禅雅

住所
〒811-2114
福岡県糟屋郡須惠町上須惠1143-9
URL
https://wazenmiyabi.info/


 下川代表が、地域に根差すIT企業「和禅雅」さんを立ち上げるまでの歩みからお聞かせください。

下川 以前、私はサービス業に従事していました。温泉旅館で働いていた時に、趣味のデザインとパソコンの技術を生かしてホームページをリニューアルしたところ、売り上げが伸びたんです。これがきっかけとなりWeb制作会社に転職しました。その3年後にはフリーとなり、商工会議所青年部などさまざまな方とのつながりでご依頼が増えたので、2016年に当社を立ち上げた次第です。

 現在はホームページの制作にとどまらず、業務内容が幅広いようですね。

下川 はい。企業のロゴデザインなども手がけています。最近はインボイス制度や電子帳簿保存法の施行により、企業や店舗は手書きの帳簿で経営するのが難しくなる一方です。しかし地方にはパソコンが苦手な経営者も多く、新たな制度に対応できず店や会社をたたんでしまう方もいらっしゃいます。これは実に悲しいことですよね。そこで私は丁寧にパソコンの使い方を指導するなど、企業のデジタル化推進にも注力しているんです。

 それは企業にとってはありがたいご活動ですね。ところで、ユニークな屋号の由来がとても気になります。

下川 社名には私が好きな3つの漢字を並べました。「和」には日本的な調和を大切にし、「禅」には本当に重要なことを見据え、「雅」にはお客様のニーズに合ったみやびやかな仕事をするという思いを込めています。ITという専門性の高い仕事をしていると、いつしかお客様の意見を否定したりするごうまんな態度になりがちです。でも、人の言葉こそ新たな発見やアイデアのもとになるのだから、常に謙虚な姿勢を保ち、物事の本質を見極めながらお客様のご要望をかなえることを私は大事にしています。

 経営者の心に生じる迷いや疑問を解きほぐしてくださるわけですね。

下川 ええ。例えば新たなホームページを立ち上げる時には、売り上げを伸ばしたいのか社名を周知させたいのか目的をはっきりさせることが肝心です。「他社もホームページを開設しているから」という、漠然とした理由では意味がありません。ですから私は経営者の理念やお客様への思いを徹底的にヒアリングし、コンセプトを練り上げたら既存のテンプレートは使わずオーダーメードで制作します。行動を起こし、反響を見て、再び戦略を練るPDCAサイクルで長いお付き合いを続けているんです。

 下川代表が喜んでお仕事をされている様子が、ありありと伝わってきます。

下川 私は、「下川さんに頼んでよかった」と感謝していただける毎日に大きなやりがいを感じているんです。今後も人と人が心を通わせる仕事にまい進し、生まれ育ったこの須惠町をITの力でにぎやかにする夢を実現します!

GUEST COMMENT

嶋 大輔

ややもすると横文字が多くて冷たい印象を持たれやすいIT企業の中で、あえて和の精神を生かした屋号を付けて躍進する下川代表。お客さんに寄り添い、着実に一歩ずつ進んでいく姿勢は心強い限りでした。これからもIT社会に取り残されがちな方々を支援し、元気な須惠町をつくり上げていってください!

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