注目企業インタビュー
建設
人間力を大切に素直で元気な職人を育成
何より他者を重んじる熱絶縁工事のプロ
株式会社 綾野工業
代表取締役 中田 裕貴
PROFILE
福岡県出身。野球に打ち込み高校卒業後はスポーツトレーナー、営業、シロアリ駆除などさまざまな職業を経験し、タレントに転身する。自身がパーソナリティを務めるラジオ番組で出会った職人に魅了され、30歳で建設業界へ入り、修業期間を経て(株)綾野工業を設立した。現在は熱絶縁工事を中心に手がけ全国を回っている。
COMPANY DATA
株式会社 綾野工業
- 住所
- 〒 811-1203
福岡県那珂川市片縄北4-11-31 - URL
- https://www.ayanokogyo.com/
全国の多様な施設にて熱絶縁工事を手がける(株)綾野工業。中田裕貴社長は30歳で業界に飛び込み、破竹の勢いで独立を果たしたプロフェッショナルだ。人間力に重きを置き、素直さと元気で顧客と向き合う同氏の熱い思いに、タレントの嶋大輔さんが迫った。
タレントから30歳で建設業界へ
嶋 全国各地のガスプラントや発電所、船舶などの施設にて、熱絶縁工事を手がけていらっしゃる(株)綾野工業さん。まずは、中田社長が建設業界に進まれたきっかけを教えてください。
中田 学生時代に野球に打ち込んでいた私は、高校卒業後にスポーツジムのトレーナーをしていました。その後は通信機器の営業やシロアリ駆除、タレントなど多種多様な分野で挑戦を続けていたんです。やがて、私がパーソナリティを務めていたラジオ番組で、地元の職人さんをお呼びするという企画があり、その中で初めて建設業界について深く知りました。ニッカポッカを履きこなして夢のある話を語り、「建設業は男のロマンだ」と言ったその職人さんに魅了されたんです。やがて建設業界で会社経営をしている知人の別荘を訪れる機会があり、そこでも職人という仕事に強く引き込まれました。そこで私は、そのまま自分の夢を懸ける勢いで転身を決意したんです。それが2017年、私が30歳の時でした。
嶋 職人としては、遅くからのスタートとなったのですね。それでも、わずか数年の間に独立を果たし、急成長させてしまうのですから、素晴らしい熱意と行動力です。
中田 当時すでに結婚していて子供もいましたから、「何が何でもお金をある一定の金額まで稼ぎたい」「妻や妻の御両親に、自分についてきて幸せだったと思ってもらいたい」という気持ちがすさまじい活力になっていたんです。また、建設業界に飛び込む際に、妻が家と子供の事は任せてと全力で背中を押してくれたのも大きかったと思います。数年間の単身赴任で全国各地の現場と向き合う中で、仲間も増えていきました。独立後は、従業員も協力会社もゼロという状態からとにかくがむしゃらに、悔しい思いを経験しながらも、着実に会社を軌道に乗せていったんです。現在は5名の従業員も入り、順調に現場を進めていますね。
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