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注目企業インタビュー

建築現場までリース資材をすばやく運搬<br />
当日の急な依頼もフットワーク軽く対応<br />

サービス

建築現場までリース資材をすばやく運搬
当日の急な依頼もフットワーク軽く対応

後藤運送 株式会社
代表取締役 後藤 健夫

PROFILE

福岡県太宰府市生まれ。企業で約10年間働いた後、トラックで建機リース会社の資材を建築現場に運搬する仕事に転じ、1年後に独立。個人事業主の2年間を経て、2023年に後藤運送(株)を設立した。主な建機リース会社の8割程と契約し、地元エリアを中心に活動中。

COMPANY DATA

後藤運送 株式会社

住所
〒818-0125
福岡県太宰府市五条4-13-1
URL
https://goto-transport.com/


 後藤社長が運送業で独立されるまでの経緯からお聞かせください。

後藤 以前は別業種の会社で営業として働いていて、運送の仕事は今から4年ほど前に、知人の紹介で始めました。業務内容は、建機のリース会社さんから預かった資材を建築現場に運搬するというもので、給与は歩合制でしたが仕事量に波があり、楽ではなかったですね。そのうち、毎日顔を合わせる取引先の営業の方がじかに依頼してくださることが増えてきて、この調子なら自分でできそうだと思い、3年前に独立を決意しました。

 始めて1年で独立ですか。かなりスピーディな展開ですね。

後藤 はい。リース会社さんに自分の考えを話したら所長につないでくださり、独立後も引き続き仕事を回していただけることになったのです。

 では、現在も工事現場に貸し出す品物をリース会社に代わって運ぶお仕事を主に引き受けられているのですか?

後藤 そうです。軽貨物運送というとルート配送で決まった仕事をこなす会社さんも多いですが、当社はまったく逆で、当日の急なご依頼が全体の7、8割を占めます。1日の予定が立てにくいぶん、単価を高く設定しているため、仕事量をしっかり取ることができれば、事業として成長させられるんです。

 依頼を集めることが重要なのですね。そのために、後藤社長が徹底していらっしゃることはありますか?

後藤 フットワークの軽さと、どんな依頼も基本的に断らないことです。電話で「今すぐ長崎まで来てください」と頼まれることもありますし、先日は札幌から九州まで車両を回送するご依頼を受け、スタッフに行ってきてもらいました。途中フェリーを使いながら、3日がかりの仕事になりましたね。

 そんなに遠方の案件まで!それは、お客さんが「後藤運送さんに頼めば何とかしてくれそう」と期待するのもうなずけますね。ちなみに、スタッフさんは今何人くらいいらっしゃるのですか?

後藤 業務委託の方まで含めると18人ほどです。余裕を持って働いてもらうために歩合制はやめ、勤務日数や能力に応じた月給制にしています。当社のドライバーは、私の知り合いか紹介で入社した者ばかりなので、個性も理解していますし、遠方へ出張する仕事、福岡市内を回る仕事と、適材適所を考えながら割り振ることも心がけているんです。

 最後に、会社としての将来のビジョンについても語ってください。

後藤 軽トラで運べる荷物には限りがあるので、ゆくゆくは2トンや4トンの車両を使った運搬にも仕事を広げたいです。今は運送ドライバー不足が盛んに言われていますが、できればあと何人か増やし、業務拡大に備えようと思います。それがかなったら他県にも営業所を出して、会社を大きくしていきたいですね。

GUEST COMMENT

嶋 大輔

ゼロの状態から運送業を始めて1年で独立、3年後に法人化して今では従業員20人近くを抱えていらっしゃる――後藤社長の実力は疑いようもありません。どんな依頼も断らないと言い切る男気も素敵です。後藤運送さんのロゴをつけたトラックが東京で走っているところを見られる日を楽しみにしています!

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