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注目企業インタビュー

メガバンクで約15年融資を担当した経験を生かし<br />
資金繰りに苦しむ中小企業に伴走してサポート<br />

スペシャリスト

メガバンクで約15年融資を担当した経験を生かし
資金繰りに苦しむ中小企業に伴走してサポート

経営者サポートオフィス 株式会社
代表取締役 / 社会保険労務士 木津 哲夫

PROFILE

大学卒業後、メガバンクに入行。前半15年は、各地の支店で法人融資を担当。その後の後半15年は本店で法人融資の事務マニュアル作成に従事。この間に年金問題に関心を抱き、銀行在職中に社会保険労務士の資格を取得。2019年12月に銀行を退職し、翌月2020年1月に「ヒト・モノ・カネ」三位一体型コンサルティングを行う経営者サポートオフィス(株)を創業した。

COMPANY DATA

経営者サポートオフィス 株式会社

住所
〒270-1335
千葉県印西市原3-2-1021
URL
https://keieisha-so.net/

銀行から融資を受けたい、あるいは返済の据え置きをしたい。中小企業に多い深刻な悩みの解消を請け負うのが経営者サポートオフィス(株)だ。女優の宮地真緒さんが、約30年の銀行勤務経験を持つ木津社長に、自身の強みや仕事の流儀などをじっくりとうかがった。


「社長の経験談を聴く」営業スタイル

宮地 元銀行マンならではの知識と経験を生かして、独自の経営コンサルティングを手がけておられる木津社長。まずは、これまでの歩みからお聞かせください。

木津 私は昔から「人」に興味があり、個人ではできない経験をたくさんしたいと考えていました。それで、波乱万丈の人生を送る大勢の経営者に会えるという理由で就職先に銀行を志望し、大学卒業後はメガバンクに入行して法人融資を15年間担当したんです。私が融資業務を行っていた頃の銀行は、厳しいノルマがあるのに金利は各行とも横並びでした。そこで私はオリジナルの営業スタイルを模索し、「社長の経験談を聴く」という方針でお客様と向き合うことにしたのです。

宮地 孤独な企業経営者たちの話を聞く――それが木津社長のポリシーになったというわけですね。

木津 はい。融資をするには、会社の懐事情を知らなければなりません。そのためにもまずは雑談から入り、社員にも同業者にも話せない悩みを徹底的にお聴きする役目に徹したんです。また、社会保険労務士の資格も取得し、銀行勤務約30年を迎えた2019年12月に退職して、翌月の2020年1月に当社を創業しました。現在、当社は私の得意分野である銀行融資のサポートを主要業務に運営しています。

宮地 銀行の融資を受けたい企業にとって、特に難しいのはどのような点なのでしょうか?

木津 銀行から「融資をするには資料を提出してください」と依頼されますが、例えば事業計画書を書いたことがない経営者に、「事業計画書を提出してください」と言っても無理な話ですよね。何とか頑張って提出したとしても、「追加資料をお願いします」と返されてしまいます。銀行マンには、具体的な指摘をしない人が多いんですよ。そもそも銀行マンは、銀行業界でないと通用しない用語を平気で使う傾向があります。その結果、お客様は「どんな資料を出せばいいのかわからない」と混乱し、融資を受けられなくなってしまうんです。ですから私は、自分の立場は経営者と銀行マンの「通訳」であると自任しています。例えば、「銀行が求めているのはこのような資料です。一緒につくりましょう!」といったような具体的な支援をしているんです。

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