注目企業インタビュー
建設
高層ビルや大型施設の工事を自社で完全対応
人柄と熱意を重んじるとび工事専門会社
株式会社 麻生建設
代表取締役 麻生 博文
PROFILE
千葉県出身。18歳でとびの会社に就職した後、4社で延べ10年以上の経験を積む。31歳の時に独立を果たし、2017年12月に(株)麻生建設を設立。専門性の高さと一貫した対応力を武器に、高層ビルや倉庫などの大型現場を中心とする鉄骨・足場工事を手がけている。
COMPANY DATA
- 住所
- 〒273-0866
千葉県船橋市夏見台2-21-8
メゾンコウヨウ1F - URL
- https://aso-construction.jp/
嶋 鉄骨・足場工事を手がけている(株)麻生建設さん。麻生社長はどんなきっかけで今のお仕事と出合われたのですか?
麻生 とび職人になりたいと思ったきっかけは、中学生の頃に「プロジェクトX」というドキュメンタリー番組を見たことでした。当時建設途中だった東京タワーと霞が関ビルの映像が映し出され、その現場で活躍する職人の姿に強い魅力を感じたんです。17歳の時にとあるご縁から東京の会社を紹介していただく機会があり、面接に行きましたが、年齢制限の都合から「18歳になったらまた来てほしい」と言われ、雇っていただくには至りませんでした。そこで、18歳の誕生日の何日か前に働いていた地元の会社を辞めて上京し、再度同じ会社にうかがうことで、晴れてとび職人としての一歩を踏み出すことができたんですよ。
嶋 とび職人に対する麻生社長の凄まじい熱意が伝わってきます。そこから独立するまでの道のりについても、ぜひおうかがいしたいです。
麻生 その後は、23歳の時にめぐり合わせで、東京でも有数のとび工事会社に入社することができました。その会社は、六本木ヒルズや埼玉スーパーアリーナ、東京スカイツリー、丸の内JPタワー、読売新聞の本社ビルなどを施工した会社でした。その会社で8年ほど経験を積ませていただき、その後は機会を見計らい、31歳の時に独立を決めた次第です。
嶋 携わられた案件をうかがうと、いずれも高所での作業ばかりですよね。優れた技術力が求められることと思います。
麻生 嶋さんのおっしゃる通りです。一般的な企業では、足場を組む、鉄骨を立てるなど、それぞれの工種に特化している場合が多いもの。しかし当社では、仮囲いから安全施設設備、足場組み、解体に至るまで、1つの現場を最初から最後まで自社のみで対応することができます。とにかく安全第一で、いかに効率良く作業するかという点を大事にしているんです。
嶋 すべて同じ会社で対応していただければ、やり取りのすれ違いなども生まれにくいので、お客さんとしても安心だと思います。従業員の方々の育成面で、大切にされている点についても教えてください。
麻生 チームワークが必要な仕事なので、最も重視しているのは人柄です。また技術力向上を図るため、従業員の資格取得に向けたサポートも充実させているんですよ。
嶋 それは素晴らしい。今後のビジョンについてはいかがですか?
麻生 今後はBIMやCADなどの製図・モデリング技術を学び、自社で建築物に関する計画をできるようにしたいと思っています。そして従業員の増員を進め、横のつながりも大切にしながら、会社をさらに安定させるべく目の前の仕事に誠実に向き合っていきたいですね。
GUEST COMMENT
嶋大輔
工事中の写真を見せていただきましたが、地上200mの狭い鉄骨の上で作業している姿に、こちらまで足が震える思いでした。中学生の時からの夢をかなえ、その圧倒的な熱意で現場と向き合う麻生社長のお人柄に、私も感動しています。これからも志を貫き、実直な姿勢で突き進んでいってください!