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注目企業インタビュー

ものに、顧客に「敬愛」の気持ちを<br />
収集心をくすぐるヴィンテージショップ<br />

卸・販売

ものに、顧客に「敬愛」の気持ちを
収集心をくすぐるヴィンテージショップ

株式会社 K・Iコーポレーション / KIC GARAGE
代表取締役 飯野 勝利

PROFILE

大学卒業後は大手製造会社に就職。入社後アメリカに赴任し、約12年間駐在する。駐在中にヴィンテージのジッポーとコールマンランタンに出合い、収集を開始。帰国後は国産の旧車(バイク)の収集にも熱中する。2021年に(株)K・Iコーポレーションを設立。

COMPANY DATA

株式会社 K・Iコーポレーション
KIC GARAGE

住所
〒222-0011
神奈川県横浜市港北区菊名7-19-5-1
URL
https://kic-garage.com/


矢部 主にECサイトを通じて、ヴィンテージアイテムを販売されている飯野社長。やはり社長ご自身が、そういったアイテムがお好きだったんですか?

飯野 はい。私は若い頃、仕事で長くアメリカに暮らしていたんです。現地のアンティークショーを訪ねた時にジッポーやコールマンランタンに出合い、趣味でコレクションするようになりました。その頃に出会ったアメリカ人のコレクターのおじさんたちがかっこよくて、私もリタイアしたらジッポー屋さんになろうとその頃から心に決めていたんです。

矢部 そして2021年に起業された、と。夢をかなえられたのですね。

飯野 そうなんです。当社のモットーは「敬愛」。私が60歳を迎えた頃、勤めていた会社の社長が亡くなってしまい、大病を患った妻が奇跡的に回復し…と、私にとって大きな出来事が立て続けに起こりました。その中で、敬愛の気持ちを持って人やものに接していきたいと強く思ったんです。その思いを社名に込めました。

矢部 なるほど。それにしても、会社勤めからいきなり起業、というのもすごいバイタリティですよね。

飯野 初めは大変でした。会社のつくり方もわかりませんから、いろんな方に話を聞いて。ただ、商品に関しては、コレクターとしてアメリカを回っていた頃に築いたコネクションが生きています。何十年ものお付き合いがある現地の友人から情報をもらって、良い商品を購入しているんです。

矢部 それは素敵ですね!御社で販売されているジッポーやランタンは実際に使えるのですか?

飯野 ええ。ジッポーやランタンは道具です。飾っておくだけではもったいないというのが私の考えなんですよ。未使用品以外のアイテムは使ってみて、不具合があれば修理し、私が納得できる状態にしたうえで販売するようにしています。

矢部 修理も飯野社長がご自身でされているんですね。

飯野 そうなんです。修理をするうえでの私のコンセプトは、できるだけオリジナルの状態を保つこと。ヴィンテージ感を残すためにあえて塗装はしませんし、部品も当時のものを使って修理します。当時の技術は素晴らしく、どんなに古くても分解してクリーニングすることでまた使えるようになるんですよ。当店で取り扱っている商品の中には、100年以上前のものもありますから、不具合が出た時には修理対応も承っています。

矢部 一つひとつのアイテムに愛情を持って接していらっしゃるのが伝わってきます。今後についてはいかがですか?

飯野 どこかに店舗を構えたいですね。購入まで至らなくても、ふらっと立ち寄ってもらえるような場所ができればな、と。お客様ともっと近い距離で接することができる環境を整えられたら、非常に嬉しいですね。

GUEST COMMENT

矢部 美穂

もともと趣味でコレクションされていたというだけあって、ジッポーにも、ランタンにもただならぬ愛情を感じました。「長年かけて築いた周囲の方々とのつながり、人とのご縁に支えられてこの仕事ができているんです」と語ってくださった飯野社長。ぜひこれからも、好きなことを突き詰めていってください!

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