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患者に寄り添った調剤・助言を行う<br />
地域に根差した温かみある調剤薬局<br />

医療・福祉

患者に寄り添った調剤・助言を行う
地域に根差した温かみある調剤薬局

こめ薬局
管理薬剤師 宮澤 孝全

PROFILE

東京都出身。祖父の代から続く米店の家系に生まれる。自身は将来を見据えて薬学の道を選び、大学卒業後は薬剤師として薬局に勤務。父の引退を機にビルを建て直し、2021年に「こめ薬局」を開いた。現在は訪問薬剤にも力を入れ、地域医療に貢献している。

COMPANY DATA

こめ薬局

住所
〒144-0051
東京都大田区西蒲田6-33-7
クリスタルパレス蒲西1F
URL
https://komepharmacy.com/

矢部 屋号にも名残があるように、この場所は以前はお米店さんだったそうですね。ぜひその歴史から教えてください。

宮澤 ここは以前、私の祖父の代から続く「宮澤精米店」という米店でした。ただ、バブルが弾けた時代背景もあって私は学生時代から「これからの時代は資格だ」と思い、薬学の道を志したんです。大学卒業後は20年近く、薬剤師として薬局に勤めていたのですが、医師の処方箋に従って患者様に薬剤をお出しするだけの仕事に窮屈さを感じるようになって。もっと医師と薬剤師と患者様が対等な関係で接することができる環境をつくりたいと考えていた折、父が精米店を引退することになり、「この場所で店舗をやりなさい」と言ってくれたため、ビルを建て直して当局を開きました。その際、精米店としての歴史に敬意と感謝を込めて、「こめ薬局」としたんです。

矢部 素敵なエピソードです。薬局というと、確かに処方箋通りにお薬をもらう場所だと思っている人が多そうですが、こちらは少し異なるコンセプトを特徴としていらっしゃるとか。

宮澤 はい。本来、薬局の三大業務は、「処方箋調剤」「医薬品販売」「医薬品製造」であり、その中の「医薬品製造」では、定められたレシピ通りであれば当薬局でつくり、患者様にお出しすることができます。医療機関との連携はもちろん重んじていますが、場合によっては「今回はお薬だけもらえれば大丈夫」という患者様もいらっしゃると思うので、そんな方のために、当局では病院を介さずお薬をお出しする環境を整えているんです。また、治療方針が偏らないように、セカンドオピニオンを聞ける場としてご利用いただく機会も増えてきました。

矢部 この地で生まれ育った宮澤さんなら、近隣の医療機関の特徴もよくご存じでしょうし、そうした方から助言をいただけるというのは心強いですね!他にも、力を入れていらっしゃるサービスがあればお聞かせください。

宮澤 最近は地域密着のフットワークを生かして、訪問薬剤に注力しています。具体的には、自宅での医療サービスを希望されている方のご自宅におうかがいし、服薬指導をさせていただくんです。終末期の患者様は長期入院が難しく、また体調も1日おきに変化しますから、そうした方々のお力になれれば、と。

矢部 これまでの「調剤薬局」の概念を超え、どんどん新しいことに取り組んでいらっしゃる姿勢が素晴らしいです。

宮澤 ありがとうございます。思ったことをすぐに形にできるというのは、個人の調剤薬局ならではだと思います。今は私が勤務時代からやりたいと考えていた構想を実現できているので、仕事としてのやりがいも大いに感じています。

矢部 今後についてはいかがですか?

宮澤 将来的には、目の届く範囲で店舗を増やすつもりです。地域に根差しながらも、新しい挑戦を続けてまいります。

GUEST COMMENT

矢部 美穂

「働いていらっしゃる方が通勤前に利用できるよう、朝8時から開けているんです」と語ってくださった宮澤さん。常に患者さんの生活に寄り添おうと尽力される姿勢に感銘を受けました。地域に根付いた身近な調剤薬局として、気軽に相談できるのも心強い限りです。今後ますますの発展を心から期待しています。

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