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注目企業インタビュー

ホスピタリティ重視の訪問看護を通して<br />
元気な人を増やし地域活性化に貢献する<br />

医療・福祉

ホスピタリティ重視の訪問看護を通して
元気な人を増やし地域活性化に貢献する

しりうす訪問看護ステーション
代表取締役 / 理学療法士 柴田 和延

PROFILE

医療従事者が多い家庭に育ち、自身も同じ道を志す。大学卒業後に理学療法士となり、総合病院の急性期病棟に勤務。その後、訪問看護の重要性に気付いて訪問看護の会社に転職し、5年間の経験を積む。2023年9月に独立。課題の多い訪問看護業界を変革するために奮闘中だ。

COMPANY DATA

しりうす訪問看護ステーション

住所
〒115-0052
東京都北区赤羽北1-12-14 1F
URL
https://aoboshi.net/

宍戸 「しりうす訪問看護ステーション」を運営されている(株)青星さん。まずは、柴田社長が訪問看護の道に進まれるまでの歩みからお聞かせください。

柴田 私は大学で理学療法士の資格を取り、総合病院に就職しました。救急搬送されたり集中治療室に入ったりする急性期の患者様を担当するケースが多かったのですが、退院してもまた具合が悪くなり戻って来る方が多い現実に疑問を感じるようになったんです。そこで訪問看護の会社に転職しました。その後は独学して2023年9月に当社を創業し、看護師の妻を含めた5名のスタッフと共に医療処置、リハビリ、ターミナルケアなどさまざまなサービスをご提供しています。

宍戸 病気と闘う人たちの暮らしの質を高めてくださる柴田社長。そんな社長の理念が気になります。

柴田 私は利益を優先するのではなく、本気で利用者様に向き合う気持ちを優先し、スタッフへ共有しています。実は私の母は若くして亡くなったんです。闘病中に訪問看護を使いたかったものの、当時住んでいた地域では訪問サービスのインフラが整っておらず利用できませんでした。そのような過去があったからこそ、なおさら地域・社会への貢献に高い意識を持って事業に取り組んでいます。

宍戸 具体的なサービスを提供しているエリアや訪問時間を教えてください。

柴田 当社は北区を中心とした周辺地域に対応しています。日中以外はオンコール体制なので、夜間もお電話をいただければ訪問が可能です。「体調が急変した」「すぐに処置してほしい」という場合も駆け付けることができるんですよ。そのぶん大変な仕事でスタッフにも負担をかけているため、給与などの待遇面も充実させています。

宍戸 なるほど。「利益よりも地域貢献」というお気持ちがにじみ出ていますね。

柴田 はい。病院が治療を優先する場であるならば、訪問看護は利用者様の生き方をサポートする場であると考えています。だからこそ当社はホスピタリティを重視し、「住み慣れた家で過ごしたい」という利用者様のお気持ちを大事にしているんです。また、利用者様のやりたいことや「こうしてほしい」というお気持ちを尊重し、極力専門用語は使わないようにしています。丁寧な説明で同意を得ながら信頼関係を築き、「自宅にお邪魔させていただく」という姿勢で「押し付けない」サービスを意識しているんです。

宍戸 病院とは一味も二味も違う看護ですね!今後の目標はいかがですか?

柴田 利用者様一人ひとりの意欲をしっかりと引き出し、当社を上手にご利用いただき元気な方を増やして地域活性化に貢献することです。私たちには利用者様の思いにお応えできる自信があります。これからも丁寧で真心を込めた訪問看護サービスをご提供し、いずれは私の目の届く範囲で事業所を増やしたいですね!

GUEST COMMENT

宍戸 開

利用者さんの気持ちや希望を何よりも優先してくださる柴田社長の姿勢には、訪問看護に欠かせない大きな安心感がありました。近所付き合いが少なくなってきた現代だからこそ、社長のような温かい心の方が身近にいてくださると頼もしい限りです。さらなるご活躍で地域を元気にしていってください!

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