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Challenge+(チャレンジプラス)

注目企業インタビュー

矢部 それは学生さんだけでなく親御さんも助かりますね!深瀬代表がオーナーさんや学生さんとどのようなお付き合いをされているのかお聞かせください。

深瀬 私がオーナーさんのために心がけているのは、投資に見合う工事をご提案することです。例えば一度に100万円分のリフォームをするのではなく、今年は50万、来年も50万と工事を分けると減価償却で利益を得やすくなります。住んでいる学生さんも設備が良くなることを喜んでくれて、口コミで評判が広まるんですよ。また、学生さんの利便性も熟考しています。大画面テレビをご用意し、お部屋探しをする学生さんに物件の動画を見ていただきながら丁寧にご説明するんです。もちろん、空き部屋は内見にご案内しますが、実は別の学生さんが入居中のお部屋にも入ることができます。

矢部 これは驚きました。どうして人が住んでいる部屋を内見できるのですか?

深瀬 入居中の学生さんにアルバイト料を払って見せてもらうんです。その学生さんにとっては臨時収入になりますし、お部屋探しをする学生さんも、同じ大学の仲間からメリット、デメリットも含めて詳しい話を聞けるので参考になりますよね。例えば「キッチンの蛇口がシングルレバーだったらいいのに」という意見は、管理をする当社にとっても参考になり、オーナーさんへのご提案につなげることができるんです。

矢部 なるほど。それはまさに誰にとっても嬉しいお取り組みですね。

深瀬 ありがとうございます。山形大学の学生さんにお部屋を紹介したり、リフォームをしたりする不動産業者はたくさんいますが、私は大学生との付き合いが長く、学生向け物件に特有な仕事の流れを理解しているという点で誰にも負けません。また、私を含め当社のスタッフや協力会社の人たちは、住まいの紹介や工事に関するさまざまな資格を持っているので、当社だけであらゆる業務を完結できるところが最大の自慢です。

学生のために安価な飲食店を開業したい

矢部 ところで、ユニークな社名がとても気になります。

深瀬 独立する際、商売をしていた父に相談したんです。そのうえで、私たち姉弟に「心」を含む名前を付けていたこともあり、「一心」という社名に決めました。さらに「どんな小さな仕事も一つひとつ実直に取り組むことが大切だ」という父の助言で、「一心」の中に小さな「っ」を入れることにしたんです。亡くなった父の遺言のようなものですね。

矢部 お父様から譲り受けた精神が代表の中に息づいていることがわかります。

深瀬 ええ。私は、学生さんのためであれば努力して頑張るのみです。例えば、当社は紹介した物件に住む学生さんのために夜回りもしています。今後の目標としては飲食関係を考えているんです。最近は物価高により、学食も含めて安価に食事ができる店が減っています。そこで、500円以下で小腹を満たすことができるテイクアウトの飲食店を運営したいと思っているんです。メニューはお好み焼きなんかがいいですね(笑)。学生さんもアルバイトができますし、一石二鳥ではないでしょうか。

矢部 それは見事なアイデアです。学生さんとのつながりも強くなりますね。

深瀬 当社では、普段から学生さんのためにたこ焼きパーティなどを開いています。そうして親しくなった学生さんが卒業して山形を離れてからも、「元気にやっています」「結婚しました」と、折に触れてあいさつに来てくれると本当に嬉しくなるんですよ。こんな不動産管理会社があってもいいじゃないか―そうした気持ちで私は今後も頑張ります!

GUEST COMMENT

矢部 美穂

お部屋に住む学生さん、親御さん、物件のオーナーさん、その三者の気持ちになって素晴らしい物件管理をしてくださる深瀬代表。特に、学生さんにとっては頼れる親戚のおじさんのように接してくださる代表の存在はとても心強いでしょう。ぜひ、いつまでも「心」を大事にして温かいサービスを続けてください。私も、代表のさらなるご活躍を楽しみにしています!

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