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注目企業インタビュー

連続M&Aと社内の仕組みづくりに注力

矢部 後継者がいなくて仕方なく廃業してしまうのと、M&Aで企業価値を上げるのとでは大きな違いですよね。

髙畑 資金さえ集まれば会社は存続できるので、当面の後継者問題も解決します。私が一緒に伴走してきた社長も、東京の小売業に進出したい別の会社に自社の価値を認められ、60代のちょうどいいタイミングで売却が成立し、無事に「ハッピーリタイア」を実現しました。

矢部 そうしたモデルケースをつくれたことが、髙畑社長にとっても大きな転機になったのですね?

髙畑 はい。前職に区切りがついた後、いろいろと今後の方向性を模索した結果、M&Aの当事者として培った経験を商品化するため、タフコンサルティング(株)を設立するに至りました。

矢部 では、あらためてサービスの内容についてお聞かせください。

髙畑 今お話ししたように、以前の私は会社に所属して、企業買収に向けた準備から、成約後に事業を軌道に乗せるまでの一連の作業に携わる当事者でした。いわゆる大手のM&A業者は買う会社と売る会社の情報を取り持つ仲介業ですが、私がやりたい仕事はそれとは違います。社内にM&Aのための事業部あるいはチームをつくり、大手の仲介業者やブティック(M&Aアドバイザー)さん等から紹介された買収案件に対し、資金調達も含めてどのように対処するか、順を追ってサポートしていきます。中小企業にとってネックになりがちな資金調達を支えつつ、さまざまなかたちの連続的なM&Aによって企業価値を高めるノウハウまでしっかりご提供させていただくのです。

中小企業が培ったものを次代へつなぐ

矢部 髙畑社長がM&Aに取り組む姿勢には、ビジネスを超えた情熱を感じます。ご自身ではどう思われますか?

髙畑 私の仕事の根本にあるのは、中小企業に対する思いです。今、後継者がいないのを理由に会社を売ったり廃業したりする中小企業が多いのですが、せっかく育てた事業で培った技術やノウハウが、廃業でなくなってしまうのはもったいないですよね。それを1件でも多く防ぎたいんですよ。

矢部 企業価値を上げ、それが認められれば、育てた事業を後に残すことも可能になるんですね。

髙畑 その通りです。中小企業が生み出してきたものを未来につなげるのが私の目的であり、使命だと思っています。こんな考えを持つようになったのは、信用金庫に勤めていた頃、たくさんの中小企業の社長さんたちに大変お世話になったからです。地域に根差した会社のために資金調達する仕事にだいご味を感じましたし、自分を育ててもらったと思っています。だから、恩返しと言っては大げさかもしれないですが、タフコンサルティング(株)が少しでもお役に立てれば嬉しいですね。

矢部 そういえば、社名の「タフ」にはどんな意味が込められているのですか?

髙畑 税金(Tax)と会計(Account)とファイナンス(Finance)の頭文字を取った「TAF」と、たくましさを表す「タフ」を掛けています。骨が折れるタフなM&A案件も乗り越えられる存在、と思っていただけたら幸いです。今後もこの名前に恥じぬ努力を続け、中小企業の経営者様たちのブレークスルーを力強くサポートしてまいります!

GUEST COMMENT

矢部 美穂

後継者のいない中小企業が廃業して、そこにあった技術やアイデアも一緒に消えてしまうのだとしたら、髙畑社長の言葉通り、すごくもったいないですよね。先行きが見えない中小企業をM&Aで存続させようと奮闘する社長は、日本産業の未来を守る大事な仕事をされていると思います。その取り組みが、助けが必要な社長さんたちに届くことを心から願っています。

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