一歩を踏み出したい人へ。挑戦する経営者の声を届けるメディア

Challenge+(チャレンジプラス)

注目企業インタビュー

パソコン修理からホームページ制作まで<br />
感謝の気持ちでボランティア活動も展開

IT

パソコン修理からホームページ制作まで
感謝の気持ちでボランティア活動も展開

株式会社 ケロっと工房
代表取締役 今野 達則

PROFILE

北海道出身。小学校6年生からパソコンが趣味になり、工業高校卒業後は大分県の大学に進学。起業を志して中退し、建築・デザインの分野で資格を取得後、業界の仕組みを学ぶ。2006年に(株)ケロっと工房を創業。パソコン関連業務からボランティアまで幅広く活動中だ。

COMPANY DATA

株式会社 ケロっと工房

住所
〒062-0041
北海道札幌市豊平区福住1条5-8-12 202
URL
https://www.atelier-kerotto.com/index.html

矢部 今野社長は、いつ頃からパソコンを使われているのですか?

今野 30年近く前になりますが、私が小学6年生の時に祖父が「これからは一家に一台の時代だ。勉強しなさい」とパソコンを買ってきてくれたんです。そのパソコンを壊したり直したりしながら詳しくなっていき、高校ではパソコンに感染したウイルスを駆除するなど、趣味感覚で楽しんでいました。やがて大学に進学したものの起業を目指して中退し、さまざまな経験を積むために測量士の資格を取ったり、ヘアアクセサリーの会社でデザイン・物流・経営のノウハウを身に付けたりしたんです。そして2006年に当社を創業しました。当初はパソコンの保守が中心だったので、「ケロっと直す」という意味でこの社名を付けたんです。

矢部 とてもインパクトのある社名ですよね。現在では業務内容も広がってきているとうかがいました。

今野 はい。パソコンのトラブル対応を中心に、ホームページ制作やカスタムパソコンの製作・販売、パソコン教室、監視カメラの販売・設置などいろいろなことをしています。幅広い業務を手がけられるという強みを生かし、法人から個人まで全国のお客様のご相談に対応できる点が当社の特長です。例えば、新品のパソコンを納品する際は、私が自ら出向き責任を持ってデータの移行を行っています。また、基本的にお客様のご要望には何でもお応えするので、テレビアンテナの設置やネズミなどの害虫駆除をすることもあるんですよ。

矢部 どうして、今野社長は、そこまでお客さんのために尽くすことができるのですか?

今野 それは、常にお客様の立場に立って仕事をしているからです。その気持ちは心の奥から自然に湧いてきます。また、小学校に、生徒がぜん息や花粉症だと示す缶バッジをつくって寄付したり、食品メーカーにかけ合ってフードバンクを立ち上げたりするなど、ボランティア活動にも取り組んでいるんです。

矢部 これは驚きました。あらためて今野社長の情熱の源泉を知りたいですね。

今野 私は、1人で生きているのではなく、多くの人に生かされていると考えています。人が苦しんだりつらい思いをしたり、生きるのを諦めたりする姿を見ることに耐えられません。だから、感謝の気持ちでお礼を返すのは私にとっては当然のことなんです。

矢部 今野社長の人を思いやる気持ちには本当に感激しました。ぜひ、今後の抱負についてもお聞かせください。

今野 当社は、他社が「無理だ」と諦めたパソコンの不調も直せる高い技術を有していると自負しています。今後は原点回帰の意味も含め、パソコンの保守により注力し、「ケロっ」と直してお客様の笑顔を増やしたいですね(笑)。そのためにフットワーク軽く頑張ります!

GUEST COMMENT

矢部 美穂

小学生の頃からという長いパソコン歴を生かし、お客さんの目線で対応してくださる(株)ケロっと工房の今野社長。「社会に恩返しをしよう、人の役に立とう」という社長の熱い思いが、17年も事業を続けてこられた秘訣だと感じました。ボランティアも含め、今後も大勢の方に感動を与えていってください!

躍進企業応援マガジン最新号

2024年5月号好評販売中!