注目企業インタビュー
スペシャリスト
物を大切に扱う丁寧な仕事ぶりで
高齢者や遺族の気持ちに寄り添う
自虎龍堂 / 断舎利八∞
代表 髙橋 惠生
PROFILE
ハウスクリーニングの仕事をしている際、古物商許可を持つ知人からの依頼で、遺品整理や不用品回収の現場を手伝うようになる。知人の丁寧な仕事ぶりや、物を大切に使い続けることに貢献する古物商の仕事に感銘を受け、自身も古物商許可を取得。「断舎利八∞」を開業した。
COMPANY DATA
- 住所
- 〒985-0001
宮城県塩竈市新浜町2-2-30-5-102 - URL
- https://danshariya.jp/
嶋 宮城県塩竈市で、不用品の引き取り・買い取り、生前整理、遺品整理、古物商を手がける「断舎利八∞」さん。まずは、髙橋代表がこのお仕事を始めるまでの経緯を教えていただけますか?
髙橋 私は以前、ハウスクリーニングの仕事をしていました。その際、遺品整理や不用品回収を手がける知人に頼まれ、空き時間にその現場を手伝うようになったんです。古物商許可を持つ知人は、現場にある物を丁寧に仕分けし、まったく価値がないように見える物も引き取っていました。不思議に思っていたのですが、後から、それらを古物のオークションで販売していることを知ったんです。普通なら捨てられてしまうような品々が、必要な方の手に渡り、再利用されていることに感銘を受けました。この出来事をきっかけに私も古物商の免許を取得し、「断舎利八∞」を立ち上げたんです。この仕事を通じて物の再利用を促し、ごみの削減に貢献できたらと考えています。
嶋 髙橋代表の根っこには「物を大切にしたい」という気持ちがあるのですね。その姿勢はお仕事のスタイルにも影響を与えると思いますが、いかがですか?
髙橋 そうですね。遺品整理をする際には、ごみの分別はもちろん、リサイクルできるものはすべてリサイクルするようにしています。また、細かいところまで確認するよう心がけていますね。例えば過去には、布団の間や冷凍庫の中から、現金や貴金属などの貴重品が出てきたことがあったんです。ですから、引き出しを一つひとつすべて開けて中身を確認するなど、丁寧な仕事を心がけています。そうやって作業を進めていると非常に時間がかかりますが、遺品整理はご遺族にとって、新しいスタートを切るための大事な準備。それを肝に銘じ、常に誠意を持って対応しています。
嶋 私も、亡くなった父の遺品整理を知り合いの会社にお願いしたんです。その会社の方が、父の遺品を丁寧に扱ってくれたことがすごく嬉しかったですね。
髙橋 私も、ご遺族の気持ちに寄り添うことを大切にしています。例えば私は、解体する予定の物件であっても、遺品整理後にきちんとお掃除するんです。ご自宅はご遺族の方の思い出が詰まった場所ですから、最後はきれいにして差し上げたいんですよ。
嶋 遺品整理はいかに良い方に出会えるかが大切です。髙橋代表に出会えた依頼者の方は非常に幸運ですね。では最後に、今後の展望をお聞かせください。
髙橋 全国に提携企業を増やすことで、どの地域からでも信頼できる会社に生前整理や遺品整理を頼める仕組みをつくりたいと思っています。また、いずれは古物を東南アジアに輸出できるよう、事業を拡大していきたいです。物を再利用し、大切に使い続ける日本の文化を生かして、本当の意味での循環型社会を実現したいですね。
GUEST COMMENT
嶋 大輔
生前整理や遺品整理は、高齢者の方にとってもご遺族にとっても、気持ちの整理をする大切な機会です。その時に何よりも重要なのは、志を持った方と巡り会うこと。髙橋代表に出会えた依頼者の方々は本当に幸運だと思います。今後も丁寧な仕事ぶりで、依頼者の方々を支えていってくださいね!