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注目企業インタビュー

10年先を見据えた本物の仕事をする

 後輩やクライアントの方からも、厚い信頼を得ていらしたのですね。それでは、あらためて大倉社長のポリシーを教えていただけますか?

大倉 社内では、良い話も悪い話も気軽に伝えてもらえるように、日頃から風通しのよい環境づくりを心がけています。この価値観は、お客様に対しても同じこと。現在の当社は下請けの仕事が中心ですが、下請け業者は元請けさんの手前、お客様のご要望を直にお聞きすることができないんです。ですから元請けの業務にも携われるようになり、お客様に寄り添う工事ができる会社にしたいですね。

 「本当はこうしてほしい」という要望を把握できると、よりお客さんの目線に沿った工事ができますよね。

大倉 嶋さんのおっしゃるとおりです。そのため現状、当社では元請けとお客様、双方の立場に立って工事を進めています。「このままではお客様が絶対に困る」と判断した場合、無償で追加のサポートを行うこともあるんです。周囲からは「そこまでしなくても」と言われがちですが、漏水などはすぐに対応しないとお客様が大変な被害に遭ってしまいます。少数の小さい会社だからこそ、夜中の急なご依頼でも駆け付け、機動力の高さで他社と勝負しているんですよ。

 なるほど。大倉社長のそうしたお気持ちは、きっとお客さんにも伝わっていることと思います。

大倉 ありがとうございます。やはり、長く暮らせる住まいには5年先、10年先を見据えた本物の仕事をすることが欠かせません。一見するとお客様には把握できないものでも、「これでは3年後に駄目になる」と職人目線でわかってしまう工事は、私にはできないんです。

 大倉社長の存在が、お客さんの心に残って事業も伸びていくのは間違いありませんね。やはり、社名にも同様の思いが込められているのでしょうか?

大倉 学生時代の私は野球に打ち込んでいました。「AceFacility」という社名は、野球で言うエースと、設備や腕前という意味の英語をつなげたものです。私の工事で満足していただけても、スタッフが行ったら満足してもらえなかったということなく、一流の職人が何人もいて、誰もが同じレベルの工事ができるエースばかりの集団になる——そういう会社を目指すという意気込みを表しています。

Amazonと並ぶ世界的な企業になる!

 私も大倉社長と同じく高校を中退しました。学歴についても、奮闘するためのエネルギーや、ばねになりますよね。

大倉 もちろんです。修業を10年も頑張ることができました。私は、高校中退だからこそ、当社をGoogleやAmazonと並ぶ誰もが知る世界的な企業にすることが夢なんです。

 それは、私も心躍るお話です。必ず実現していただきたいですよ!

大倉 ええ。上には上がいることは明白ですが、それなら、なおさら中途半端ではなく、世界一を目指そうと強く思ったんです。妻には、「目標が大きすぎる」とよく言われます(笑)。しかし、歩きやすいところばかり歩いたり、普通のことを普通にしたりするのではなく、あらゆることに全力に取り組み、世界一になるためこれからも挑戦を続けていこうと思います!

GUEST COMMENT

嶋 大輔

人生に夢を見るのは何よりも大切ですが、努力を積み重ねいばらの道を乗り越えることは誰にでもできるわけではありません。しかし、険しい道を歩み、這い上がってきた大倉社長なら、きっと世界規模の企業と肩を並べる会社をつくられることと思います。今日は私も、社長との熱い男の勲章対談ということで大いに勇気づけられました!

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