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注目企業インタビュー

大阪府出身。就職を機に静岡へ移住。2010年に退職し、20代の頃から関心があった食・農業の世界へ。仲間と新しい価値を創造するコミュニティースペース「ゴッドブレス森」を立ち上げるとともに、万能スイートコーンパウダー「甘乾娘」の開発・販売に注力している。

ちなみに「ゴッドブレス森」という事業名は、事業者本人がクリスチャンということもあり、クリスチャン同士の挨拶に交わされる「God bless you!(あなたに神様からの豊かな祝福がありますように!)」というフレーズからインスピレーションされて、「森町に神様の豊かな祝福がありますように!」という事業者本人の切なる願いが込められています。

ゴッドブレス森
住所 〒 437-0215
静岡県周智郡森町森209
URL https://godbless-mori.com/

水野 静岡県の西部地区・森町で、地元産のトウモロコシを加工販売し、新たな商品を生み出されたという中村代表。どういったきっかけで農業に携わるように?

中村 もともと私は20代の頃から食・農業には関心があり、その分野に関連する仕事に挑戦したいと思っていました。就職を機に静岡に移り住み、特産品である「甘々娘」というスイートコーンに出合ったことが後押しとなり、2010年に会社員を辞めて農業に挑戦することを決めたんです。最初はトウモロコシ自体の販売を手がけていましたが、より新しい付加価値をつけたいと考え、生まれたのがこの「甘乾娘」という商品なんですよ。

水野 とうもろこしをそのまま食べるのも良いですが、それだけだと従来通りの販路から広がらない──。そうした意味でも、積極的なチャレンジをされていますよね。

中村 ええ。今あるものを尖らせて魅力あるコンテンツをつくり、共感していただける方々に届けるという作業は、取り組んでいて非常におもしろいんです。それが、今の事業のスタイルにつながっていると感じていますね。

水野 特産品に付加価値を与えることができると、新たな販路ができて地域活性にもつながりますよね。「甘乾娘」というのは、どういった商品なのですか?

中村 森町産のトウモロコシを、100%使用したスイートコーンパウダーなんです。トルティーヤやパスタ、おやきといった粉物に使えるほか、サラダやアイスクリームにそのままふりかけてもおいしいんですよ。スイートコーンの豊かな風味が再現されると、お客様からも好評なんです。

水野 まさに万能調味料というわけですね。

中村 そうなんです。使い方は無限大。まだまだいろいろな活用法があると思い、この「甘乾娘」を使った新しい商品開発も積極的に進めていこうと考えています。私だけではなく、さまざまな事業家の方と一緒に新しいことに発展させていければ、と。だからこそ、皆で楽しみを共有し、作品をつくれるような環境を整えていければと考え、「ゴッドブレス森」を立ち上げたんですよ。

水野 今後もいろんな方が集う場所になっていきそうで、とても楽しみです!

中村 ありがとうございます。作品・商品づくりというのは、セルフイメージや思いが詰まったもので、自己を知るということにもつながります。自分が得意とすること、情熱を燃やせるものは何なのかを掘り下げ、それを社会に発信するツールにもできればと思うんです。これからも多種多様な分野の方々とのコラボレーションを図り、次なる新しきものを創造していきたいですね。

GUEST COMMENT

水野 裕子

新たな挑戦が難しく、悩まれている農家さんも多いと思います。その中で新しいアイデアを持ち、付加価値を与えて形にされている中村代表はとても貴重な存在。今後もさまざまな方と、おもしろい挑戦をされることを楽しみにしております!

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