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注目企業インタビュー

学生時代は野球に打ち込む。大学卒業後は一般企業勤務を経て29歳でギフトショップを開業。さらに母校の野球部の指導に8年間携わり、自らの野球塾も立ち上げる。その後、学習塾を併設し、野球クラブチームの監督も手がけていたが、激務から体調を崩す。病を乗り越え、自身の経験を生かすべく「静岡カウンセリングルーム~hazama~」を開設した。

静岡カウンセリングルーム~hazama~
住所 〒439-0006
静岡県菊川市堀之内1600 3F
URL https://www.hazamagoro.com/

水野 不登校や家庭問題に特化したカウンセリングを手がけていらっしゃる鈴木代表は、これまでに激動の人生を歩んで来られたとうかがっています。

鈴木 はい。私は学生時代からずっと野球に打ち込んでいて、社会に出た後も母校から「中等部に野球部をつくるから指導してほしい」と頼まれ、創部から8年ほど携わっていました。その後は野球だけではなく、勉強も見てもらいたいというお話をいただき、野球塾と並行する形で学習塾も始めたんです。その野球塾でクラブチームをつくってからは監督も務めていました。

水野 野球チームの監督としても、塾長としても活躍されていた、と。

鈴木 加えて、20代から続けているギフトショップの経営もあったので、昼間はギフトショップ、夜は学習塾、週末は野球の指導――そんな多忙な日々を送っていたところ、気付かぬうちに体も心もボロボロになり、ある日突然、パニック障がい・不安障がいなどを患ってしまったんです。

水野 前だけを見て走り続けてこられた鈴木代表にとっては、本当におつらい時期だったでしょうね。

鈴木 私が人生で得てきたもののすべてを失った時期でした。しかし、社会復帰を模索する中で、失くしていた感情が少しずつ戻ってくるのを感じ、ふとしたきっかけで号泣できた時に、「これで大丈夫だ」と確信しました。それから、自分の経験を世のために役立てたいと考え、カウンセラーの道へ進むことにしたのです。

水野 子どもやご家庭にフォーカスしようと思われた理由も気になります。

鈴木 私はやはり、「子どもが好き」なんです。その思いは今も昔も変わりません。苦しんでいる子どもたちの力になりたい、親御さんたちを笑顔にさせてあげたいという一心で活動しています。また、これは以前から感じていたことなのですが、子どもの問題の根本は親御さんやご家庭の環境にあることが多く、そこを解決するのが何よりの貢献になると考えました。

水野 素晴らしいお考えだと思います。実際のカウンセリング内容についても詳しくお聞かせいただけますか?

鈴木 私のカウンセリングの特長は、「努力しなくていい」ことです。人が変わるためには、自分で気が付くことが重要なので、「こうしなさい」と指示するのではなく、自然な形で本来の自分を取り戻していけるよう、一人ひとりに寄り添っています。

水野 では最後に、これからの展望について力強く語ってください。

鈴木 「自分の足で立ち上がり、自分らしい人生を送ってもらいたい」というのが私の思いです。カウンセリングを通じて、その人が望んでいる方向へと導いていくことができれば本望ですね。

GUEST COMMENT

水野 裕子

鈴木代表は、本当に苦しい時期を乗り越えられてきたご経験があるからこそ、相談者に心から寄り添ったカウンセリングができるのでしょうね。「子どもたちが好き」と語ってくださった時の笑顔も印象的でした。ぜひ今後も、お子さんと親御さんの双方を笑顔にして、明るく元気な家庭を増やしていってください。

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