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注目企業インタビュー

金融業界で勤務した後、女性の雇用支援を志してカンボジアに渡る。程なくして日本の子育て世代の女性が直面する困難の解決に力を尽くすべく帰国した。自身の育休中に出逢ったポジティブ心理学に感銘を受け、これを元にしたポジティブ子育てを広める活動を2020年から開始、子育てを仕事にできる仕組みを構築。2022年8月に「ポジティブ子育て協会」を設立し、同年10月に法人化を果たした。現在、Webマーケティング等のビジネスコンサルタントとしても活動中。

一般社団法人 ポジティブ子育て協会
住所 〒107-0062
東京都港区南青山2-2-15
URL https://pojikosodate.com

「育児が難しい」「仕事と育児の両立に疲れている」「自分を変えたい」そんな悩みを抱える母親たちを支え、元気を取り戻してもらおうと立ち上がった(一社)ポジティブ子育て協会。認定講師による講座が好評を博す同協会の和田リエ代表の思いに、タレントの矢部美穂さんが迫った。


自分の強みを見つけ出す心理学が出発点

矢部 (一社)ポジティブ子育て協会を運営されている和田代表。まずはこれまでの歩みからお聞かせください。

和田 当協会は2022年10月に法人化したのですが、活動自体は2020年から行っています。その前はずっと金融関係の会社員だったんですよ。計約15年ほど勤めましたが「私このままでいいのかな。人の役に立っているのかな」という思いがあり、退職してカンボジアで女性の雇用支援をしようと現地に渡ったんです。

矢部 とても思い切ったご決断だと思います。その頃から女性を応援したい気持ちがあったんですね。

和田 はい。ですが、何もスキルがないまま飛び込んだので思うようにいかず、1年ほどボランティア活動をして帰国しました。それからは、日本で何か女性の支援となる活動ができないかと考えていたんです。それと併せて、私自身子どもが生まれて子育てをする中でアメリカ発祥のポジティブ心理学に基づく『ポジティブ子育て』を知り、現在の活動を始めるきっかけになりました。

矢部 和田代表の人生の転機ともなる出合いを果たされたんですね。

和田 ええ。ちなみにポジティブ子育てのベースとなっているポジティブ心理学は、人間それぞれの長所や強みを発見するための学問で、独自に開発されたワークに取り組みながら自分にできることや、強みを見つけていくんです。実際に私も勉強して一通り習得した後、初めは働く女性向けに講座を開いたのですが、参加された子育て中のママさんは「結婚や出産を機に自己肯定感が低くなった」「イライラするようになった」と悩んでいたんですよ。そこで、子育て中のママさんにより一層寄り添える講座を開設しました。また、「私は子育てしかしていない」と言っていた専業主婦の母がよく愚痴っていたこともあり、「子育てしかしていない」ではなくて、「子育てというスキル」を仕事にしてほしいとの思いで、資格やスキルがなくても子育てを仕事にできる仕組みを構築しました。

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