注目企業インタビュー
学業修了後、大手建設設備機器メーカーの下請け会社に就職。ビルや工場に設置しているメーカー機器のメンテナンス業に携わる。後に同社の省エネ部署の責任者に昇進。省エネの提案営業を始め、2020年に独立。「エコロマジック」を立ち上げた。
エコロマジック | |
---|---|
住所 | 〒125-0054 東京都葛飾区高砂5-13-8 |
URL | https://ecolomagic.com/ |
宮地 まずは、大政代表が起業された経緯をお聞かせください。
大政 高専を卒業後に勤めたのが、大手建設設備機器メーカーの下請け会社でした。そこでは、ビルや工場に設置しているメーカー機器のメンテナンスを手がけていたんです。15年ほど経験を積む中で、省エネ部署の責任者にまで昇進しましてね。やがて、大手メーカーからの仕事だけでは会社として生き残っていけないと判断し、モノ以外で何が売れるのかを考え、思い至ったのが省エネに特化したコンサルティングだったんです。そこから、省エネコンサルティングに携わるようになりました。次第に独立心が芽生えた私は、2020年に当社を立ち上げ、現在も省エネコンサルティングをメインに手がけています。
宮地 「省エネ」はよく耳にするものの、「省エネコンサルティング」という言葉は初めて聞きました。具体的に、どういったお仕事なのか教えてください。
大政 一般的に「省エネ」と言うと、機械自体の入れ替えや導入のことだと考えている人が多いと思います。ただ、そうなると莫大な費用がかかってしまいますよね。そこで、私は既存の設備で運用できる「省エネ」を提案しているんです。
宮地 なるほど。今ある設備で省エネを考えていくということですね。
大政 はい。例えば、事務所の照明の数を1つ減らすと、どれくらいのコストが削減できるのかを提案させていただいています。その際、最初の2〜3年間は既存の設備で省エネを考え、その分浮いた費用で新しい機器を購入することも提案させていただき、お客様と共にエネルギーコストの削減を図ることを目指しているのです。私はこれまで空調や照明の仕事に携わってきた経験があるので、病院や駅など大型建造物のコンサルティングまで対応できるのが強みですね。
宮地 イメージしていた省エネの視点とは違い、非常に勉強になります。
大政 そう言っていただけると嬉しいです。「省エネ」と一言で言っても、ピンとこない方が多いと思いますし、エネルギー対策は費用がかかり、敷居が高いと考える人がほとんどです。そのため、クライアントさんにもわかりやすい「コスト削減」から省エネを考えてもらい、ゆくゆくは地球環境のことまで考えてもらえたらと思っています。
宮地 なんとなく良いものだとは分かっていても、なかなか導入できないという方も多いでしょうから、そのような提案をしてもらえると企業さんやお客様も助かると思います。最後に、今後のビジョンについてはいかがでしょうか?
大政 日本は、欧米に比べるとまだまだ省エネの分野において遅れをとっていると思います。ですから、私たちが事業を通じて省エネ分野を発展させていき、ゆくゆくは全国展開、そして海外への進出も視野に入れ成長していきたいですね。
GUEST COMMENT
宮地 真緒
「今ある設備で、できる限りのことを提案させていただきます」と力強く語ってくださった大政代表。省エネというと敷居が高いイメージがありましたが、既存のものを使ってできるのであれば続けられそうですよね。オフィスでの働き方も変わってきている今、より必要になってくるお仕事だと感じました!