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注目企業インタビュー

東京都出身。JACCSカードを運営する(株)ジャックスで不動産融資部門に在籍し、顧客企業に招聘され不動産業界に転職。JASDAQ・東証二部上場に貢献するなどの実績を残す。今年1月、社内外の環境の変化を機に独立。これからの事業展開に情熱を燃やす。

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都市型1Rマンションの新潮流

小柳: 社長が不動産業界に入ってこられたきっかけは、どのようなものだったのですか。

河原: 私は信販会社出身です。グリーンのブランドカラーで知られるJACCSカードを運営する(株)ジャックスに8年半勤務し、社内の不動産融資専門部門で営業職を務めました。賃貸マンション融資の業界では、かなりの売上シェアを占めていましたね。

小柳: 初めは間接的に不動産業に関わっていたのですね。そしてその後の経緯は?

河原: 取引先の一社に、業界にハイグレード都市型1Rマンションの路線を確立した先駆けの企業がありまして。当時、急成長を続けている最中で、近々上場を目指すというので、社長から管理部門の責任者に誘われたのです。そこでは在籍9年、ガムシャラに働きました。最終的にJASDAQ・東証二部上場を見届け、当初の目的を達したのも一つの理由で、今年1月に独立しました。

小柳: ハイグレード1Rマンションというのは、例えばどのような物件を指すのでしょう。

河原: 立地は山手線の内側をメインとする都心の好立地。駅から徒歩10分圏内で、ハイグレードな外観やエントランス、充実した設備を備え、バス・トイレがセパレートタイプの、月家賃8〜10万円台の物件です。それまで都心の1Rマンションといえば、占有面積も狭く、バス・トイレ・洗面台が一まとめにされた「3点ユニット」タイプが多く、住まいとはとても呼べない物件が一般的でした。それをあらためて「快適な都市生活の拠点」と捉え直した視点が支持され、急成長していたのです。

小柳: 業界に新風を吹き込む会社だったんですね。刺激的な環境で活躍できたのは、社長にとって大きな経験だったでしょう。

河原: はい。非常に良い経験でしたね。ただ、残念ながら私が退職する頃、会社の事業は内外の事情で、大きな曲がり角を迎えてしまいました。優良資産を多数抱え、2〜3年先までの仕入れも終えていたので、それらを切り売りしながら急場をしのいでいましたが、いわばそれは後ろ向きの仕事。私は、もっと前向きな仕事がしたいと感じていました。それで、3年連続トップセールスの同僚を営業責任者に据え、他の元同僚も参集してくれて起業しました。全員、しっかりしたキャリアのあるメンバーですので、心強い限りでしたね。

メリット豊富な資産設計

小柳: 苦楽を共にした仲間との新しいスタート。社長の高揚する気持ちが想像されますね。

河原: いずれ独立しようと思っていましたが、こんなに早く実行するとは自分でも意外でした。もしも会社が順調に来ていたら、まだ独立していなかったかもしれません。自分でタイミングを早めたからには、会社の見舞われた不運や、その中で働いた経験を今後の糧にしないと。今はそう思って頑張っています。
あと、スタッフに恵まれているのが非常にありがたいです。安定志向の人、環境を変えて頑張ろうとする人・・・人のパーソナリティは様々ですよね。そんな中で私に付いてきてくれて、今一緒に働いている社員には、今後も出来るだけの待遇をしてあげたい。そして皆で業績を上げ、もっともっと良い会社にしていきたいですね。

小柳: そのために、御社では事業展開においてどのようなポイントを挙げておられますか。

河原: 低金利水準が続き、年金制度にも不安が高まる中、不動産による資産運用に大きな期待が集まっています。中でも当社のメイン商材である販売価格2〜3千万円の1R賃貸マンション経営は、退職金など手持ち資金に余裕のある層は現金で購入可能、住宅ローンを組んでも5〜10%位の頭金で手軽に始められる資産運用プランです。収益性も高く、オーナー様に様々なメリットをもたらせます。この点をしっかりPRしていきたいですね。

小柳: たとえば2〜3千万円の原資で始めて、どれほどの収益が見込めるものでしょう。

河原: 単純に利回りだけで考えて、年間4〜6%の高利回りで運用益があります。「資金はあるが、マンション経営は全く不案内で・・・」という不安の声をよくお聞きしますが、当社なら、入居者の確保から家賃集金代行・延滞管理、クレーム処理や日頃のメンテナンスまで、経験豊富な専門家がトータルでサポートさせて頂きます。ご購入に際し住宅ローンを組んでも、返済の大半は月々の家賃で充当できますので、ぜひお気軽にご相談下さい。

小柳: 実は私も、実家の近くにマンションを持っているんです。でも、管理には専門のスキルと知識が要りますよね。効率的に運用しようとすればなおさら。

河原: まさにその部分を、私共にお任せ頂きたいのです。通常、不動産会社の経営者は、営業畑出身者が多いです。私はそれと違い、金融では営業畑、不動産では管理畑と、両方の分野とその接点の部分に通暁してきました。単なる保有・経営ではなく積極的な運用プランとして資産設計をお手伝いさせて頂くスキルは、他社に負けない自信があります。

小柳: それは大きな差別化ポイントですね。ぜひもっとアピールしましょう。現在、営業活動はどのような展開を?

河原: 主に富裕層をターゲットに、当社独自のリストに基づいて、DMや電話による紹介営業と、オーナー様からのご紹介で展開しています。春の入学シーズンには、新大学生をターゲットにご案内のチラシを配ることもあります。ご子息が都心で4年間部屋を借りる家賃を考えれば、この機会に実家のご両親に1Rマンションをご購入頂ければ、家賃は浮きますし、ご家族のセカンドハウスとしても利用できます。住宅ローンには「団体信用生命保険」が組み込まれているので、返済中にもしものことがあっても、ローン残高は保険から一括返済されます。

小柳: ご遺族はローンを引き継ぐことなく、運用利回りの良い資産がちゃんと手元に残されるということですね。まさに、低金利時代にうってつけの資産設計ですね。

河原: それだけではありません。実際にマンション経営を開始された後は、住宅ローンの利子と減価償却費その他が必要経費として法的に認められます。ほとんどの場合、経費が家賃収入を上回るので、確定申告により税金の還付金が発生します。結果的に節税効果も期待できるのです。

小柳: 様々なメリットが見込めますね。これなら、お客様の信用さえ掴めば、多くの顧客が獲得できるでしょう。営業スタッフの腕の見せ所ですね。

河原: その意味で、これからが本当の正念場です。既存顧客の期待に応えていくことはもちろんのこと、新規開拓も積極的に進め、お客様にとって最適な不動産投資や、より有効で効率的な資産運用をご提案できるよう、営業陣を始め、全社一丸で頑張っていきますよ。

小柳: 大いに期待して見守らせて頂きます。では最後に、今後の展望をお聞かせ下さい。

河原: いずれ自社ブランドの分譲マンションを展開し、新たなブランド力の構築を目指したいと考えています。中堅以上の不動産会社になると、土地を仕入れ、上物が完成後は建物管理や賃貸管理を子会社に委託し、総合的な不動産事業をグループで展開しています。当社も、ぜひ近年中にそこまで辿り着きたいですね。

小柳: 頑張って下さい。私も応援していきます。

GUEST COMMENT

小柳 ルミ子

低金利脱却の糸口が見えない中、長期的視野からの資産運用設計は現代日本人に共通の課題かもしれません。それも、地方と都市部の区別なく捉えておられるのは、さすが専門家ですね。上京してきた子供から親御さんに営業をかける発想も面白いと思いました。持ち前の営業力と企画力で、どんどん発展されていくよう願っています。

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