一歩を踏み出したい人へ。挑戦する経営者の声を届けるメディア

Challenge+(チャレンジプラス)

コラム

編集部が薦める今月の一冊
このページでは毎回、数多く刊行される書籍の中から『COMPANY TANK』読者に向けて編集部がお薦めする一冊をご紹介します。第23回は、テーマパークやブライダルの現場で培ってきた経験とノウハウをもとに、社内イベントを通じて感動を生み出し、社員の成長や組織の活性化へとつなげるための考え方と実践法をまとめた一冊、『社員が覚醒する社内イベント』を取り上げます。

ありきたりでつまらない社内イベントを
「演出」と「ストーリー」で成功に導く!

「社内イベント」と聞くと、「昭和の企業っぽい」「時代遅れ」といった印象を抱く人もいるかもしれません。しかし、社内イベントは目的を明確にし、丁寧に設計することで、社員のエンゲージメント向上や離職率の低下、人材育成など、企業に確かな効果をもたらす機会となり得ます。

著者は、テーマパークでショーやイベントのディレクターとして経験を積んだのち、ブライダル全般の演出家・プロデューサーとして、これまでに2000件以上の演出を手がけてきたイベントクリエイターです。新郎新婦だけでなく、参列するすべての人と心を通わせながらつくり上げる「結婚式」の現場を数多く経験する中で、「参加する人が心から楽しめるように考え抜かれた企画こそが、感動を生む」という確信を得ました。そのノウハウは、社内イベントにも応用できると著者は言います。

本書では、社員が「参加してよかった」と思えるイベントをいかにつくり上げるのか、企業にはどんなメリットがあるのか、多くの演出事例を含めて解説しています。社内イベントを開催するなら、社員の成長や会社の発展につながる社内イベントをつくり上げてもらいたい。そんな著者の願いのもと、30年にわたるイベント企画の経験と、そのメソッドを網羅した一冊です。

《著者Q&A》
■この本を特にどんな人に読んでもらいたいですか?
多くの経営者の皆さま、そして企業で責任ある立場に就かれている方々に、ぜひお読みいただきたいです。

あわせて、結婚式を考えている若い世代の方々にもぜひ!結婚式・披露宴の内容を考えるにあたり、重要なヒントがたくさん散りばめてあります。

■デジタル技術が発達した今、リアルな場で社内イベントを開催する意義をどのように捉えていらっしゃいますか?
コロナ禍を経て、オンラインでのミーティングやイベントは一気に身近になりました。一方で、「リアルな場に集い、同じ空間と時間を共有すること」の価値が改めて強く認識されたとも感じています。

私たちは視覚や聴覚だけでなく、本来は五感すべてを使って世界を感じています。その本質は、デジタル技術がどれほど進化しても変わりません。だからこそ、オンライン環境がいかに充実しても、「リアルな体験」に勝るものはないのだと個人的には考えています。

特にエンターテインメントの分野においては、「感動」という“感情”の領域が大きな比重を占めます。オンラインが得意とするのは「情報」の伝達であり、リアルが最も力を発揮するのは“感情”の共有です。この役割分担は、これから先も変わることはないのではないかと捉えています。

■中小企業において、社内イベントを開催する意義は、どこにあるとお考えでしょうか?
私自身も中小企業の経営者の1人です。あくまで私の実感ですが、中小企業は大企業と比べ、採用や離職の面で不利な環境に置かれていると感じています。だからこそ、入社してくれた社員一人ひとりの成長スピードを可能な限り高め、短期間でさまざまな能力のレベルを引き上げていくことが重要になります。

また、経営者と社員が想いやビジョンを強く共有できなければ、大企業と協業することも競い合うこともできません。その基盤づくりにおいて、社内イベントは、経営者と社員の想いを近づけ、組織の結束力を高める重要な役割を果たします。

さらに、実行委員会のメンバーなど社内イベントに関わるキーマンにとっては、企画力や推進力、コミュニケーション力といったスキルの幅を広げる貴重な成長の機会にもなります。

参加人数やコスト、開催場所の面でも、社内イベントは大企業より中小企業のほうが柔軟に実行しやすい側面があります。大企業よりも有利な条件があるのであれば、それを生かし、企業としてより強くなる道を選ぶべきだと、私は考えています。

■本誌の読者に向けてメッセージをお願いします。
私自身、今も学び続ける立場ではありますが、「イベント」「ブライダル」「エンターテインメント」の分野では、30年以上にわたり現場で培ってきた経験と知見があります。また、弊社クリエイターたちの高いスキルとエネルギーには、日々刺激を受けています。私を含めたクリエイター陣の経験と技術を存分に生かし、皆さまの企業の成長や発展に貢献できれば、これ以上の喜びはありません。

著者プロフィール
原田 浩司(はらだ こうじ)
 
明治大学を卒業後、テーマパーク運営会社である(株)スペースワールドに入社。ショーやイベントのディレクターを経て、演出家・プロデューサーとしてキャリアを積む。2001年に同社を退社後、(株)トータルプロデュースに入社。ブライダルショーやイベント、結婚式場・ホテルの新規オープニングおよびリニューアルプロジェクトに数多く参加。2011年に(株)ピークスマインドを設立。2025年には(株)ピークスホールディングスを設立し、(株)ピークスマインド、(株)ピークスキャリアを含む3社を束ねる。
 
発行:幻冬舎メディアコンサルティング URL https://www.gentosha-mc.com/
発売:幻冬舎 URL https://www.gentosha.co.jp/

<< 編集部が薦める今月の一冊No22