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コラム

リポーター・圖師凜の宮崎ガイド

宮崎県宮崎市の菓子店「お菓子の日高」。大人気の看板商品「なんじゃこら大福」を生み出した日高社長に、MRT宮崎放送のリポーター・圖師凜さんがお仕事に懸ける思いをうかがいました。
 

有限会社 日高信義商店
お菓子の日高
代表取締役社長
日高 久夫(ひだか ひさお)
 
1951年生まれ。宮崎県宮崎市出身。地元の高校を卒業後、名城大学に進学。その後は日本菓子専門学校で菓子づくりについて学び、横浜の菓子店にて修業する。1993年に(有)日高信義商店の二代目社長に就任。「一つひとつに心をこめて」をモットーに、多くの人を魅了するオリジナル商品をつくり続けている。 
 

 

MRT宮崎放送 リポーター
圖師 凜(ずし・りん)
 
宮崎県日南市に生まれ、その後は宮崎市や延岡市で暮らす。大学卒業後は病院に事務職として勤務。仕事の傍らで、観光レディである「日南サンフレッシュレディ」として活動し、2016年4月からはMRT宮崎放送の朝の情報テレビ番組「モーニングてらす!」のリポーターに就任した。趣味は学生時代から打ち込む卓球で、現在も全国大会などに出場する。
 
*MRT宮崎放送・モーニングてらす!
http://mrt.jp/television/mtera/

 

「なんじゃこら大福」誕生秘話

圖師 宮崎市内で7店舗を構える「お菓子の日高」さん。日高社長は、看板商品「なんじゃこら大福」をはじめ、多くの商品を世に送り出し、地域住民の生活に欠かせない繁盛店へと成長させていらっしゃいます。

日高 ありがとうございます。もともと「お菓子の日高」は父が開業したんですよ。私も幼いころから店を手伝っていたこともあり、家業を継ぐ気持ちはありました。それで専門学校を経て、横浜の菓子店で修業を積んだ後、こちらに戻り、二代目社長に就任したんです。

圖師 大切なバトンを受け継がれたんですね。

日高 ええ。両親が大切にしてきたこの店を継ぐということで、今まで以上に頑張らなければと思いました。そこで、まずは新しい工場をつくり、コンサルタントの指導を受け、何かヒット商品をつくらなければと考えたんです。その結果、1988年にホワイトデーに合わせて、当時店で人気だった大福に注目したイベント「大福まつり」の開催を決めたんですよ。
 そのイベントでは、当時ブームだったイチゴ大福のほか、コーン大福やウインナー大福など意外性のある商品を多数販売しました。加えて、ひときわインパクトのある大福もつくりたいと思ったんです。試行錯誤の末、イチゴと栗とクリームチーズをくるんだ大きな大福が完成しました。ありがたいことに評判が良く、定番商品化したのが「なんじゃこら大福」です。

圖師 人気商品が誕生した背景には、そんなストーリーがあったのですね。ちなみに、このユニークな商品名の由来が気になります。

日高 「なんじゃこら大福」が完成したときに、お菓子が大好きな友人に食べてもらいました。すると、その感想を“なんかこら”という方言で言ったんです。その言葉を皆さんにも伝わるよう、「なんじゃこら」にアレンジする形で商品名を決めました。

一度に3つの味が楽しめる大福

圖師 なるほど。確かに方言では一般的には伝わりづらいですよね。では、おいしさの秘訣はなんですか?

日高 大福の中にあるイチゴは、比較的酸味のあるものを使っています。クリームチーズは、植物性の菜種油とパーム油を使用しており、チーズが苦手な方でも食べやすいんです。栗の甘露煮はちょうど良い大きさのものを入れています。この3つを自家製の餡子でくるみ、国産のもち米を使った求肥で包んでいるんです。

圖師 先ほど、私も試食させていただきました。どんどんと味と食感が変化していくので、食べ進めるのが楽しいですね!滑らかであっさりとしたクリームチーズ、ほくほくとした栗、イチゴの酸味と餡子の甘味、全体のバランスが絶妙でとってもおいしかったです!

日高 ありがとうございます。「なんじゃこら大福」のキャッチフレーズが「一口食べてイチゴの味、一口食べてチーズの味、一口食べて栗の味」なので、3つの味の変化を楽しんでいたただけると嬉しいです。

圖師 食べ応えも抜群です。今は、たくさんのファンがいらっしゃいますよね。

日高 本当に嬉しい限りですね。おかげさまで、多い日には2000個売れることもあります。お客様からは「主人が入院していて何も食べられない状態だったけど、退院祝いに大好きな『なんじゃこら大福』をあげたら喜んで食べてくれた」というお手紙や、「おいしくて一人で3個食べた」「ドイツの娘に贈った」など、たくさんの嬉しいお声をいただきます。

圖師 この大福が、たくさんの方々の縁をつなぐ役割も果たしてきたのですね。

日高 人はだれしも、目的があって生まれてきていると思うんです。これまでの人生を振り返ってみると、大切な人との出会いはいつも絶妙なタイミングで訪れていた気がします。それと同じように「なんじゃこら大福」も、いろんな商品との出合いがあり、そこからヒントを得ることで誕生することができました。この商品に出合えたことを、私は運命であると感じています。

圖師 社長の今後のご活躍がますます楽しみになりました。では最後に、これからの目標を教えてください。

日高 私のモットーである「一つひとつに心を込めて」を忘れることなく仕事に励み、お客様に感動を届け続けたいですね。いつお店に足を運んでも皆さんに楽しんでいただけるように、新商品を発売したり、年間を通してさまざまなイベントの開催を計画したりしていきます。そうして、お客様に「お菓子の日高があって良かった」と思ってもらえる存在でありたいです。

圖師 これからも、真心こもったお菓子を通じて、多くの方に感動と幸せを届け続けてくださいね!ご活躍を応援しています。
 


有限会社 日高信義商店
お菓子の日高

[本店]〒880-0001
宮崎県宮崎市橘通西2-7-25
TEL 0985-25-5300
営業時間 9:00~21:00 / 定休日 年中無休(元旦を除く)
※2020年現在、宮崎市内で7店舗営業中
URL http://hidaka.p1.bindsite.jp/

 
 

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