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注目企業インタビュー

自らの気持ちに向き合いながら<br />
“自分”を回復していくカウンセリング

スペシャリスト

自らの気持ちに向き合いながら
“自分”を回復していくカウンセリング

カウンセリングルーム福岡東あごら
代表 上瀧 新子

PROFILE

愛媛県生まれ。人の心に関わる仕事を志し、作業療法士の資格を取得。精神科に勤務し、現場で患者と向き合う中で、カウンセリングにも携わるようになる。うつや統合失調症、アルコール依存症などの治療に長年携わったのち、2017年に「カウンセリングルーム福岡東あごら」を開設。

COMPANY DATA

カウンセリングルーム福岡東あごら

URL
https://www.counselingroomoumi.com/

糟屋歴史文化講座

URL
https://kasuyarekisi.jimdofree.com/

インタビュアー 濱中 治

 
濱中 まずは上瀧さんのこれまでの歩みを教えてください。

上瀧 私は幼少期から人の心に強い関心を持っていました。その思いから作業療法士の資格を取得し、病院の精神科に勤務したのです。次第にカウンセリングも担当するようになり、病院やクリニックで、うつや統合失調症、アルコール依存症などの治療に長年携わりました。「カウンセリングルーム福岡東あごら」をスタートしたのは2017年のことです。

濱中 上瀧さんはカウンセリングを行ううえでどのようなことを大切にしていらっしゃいますか?

上瀧 私が一番大切にしているのは、その方の“自分”を回復することです。多くのクライアントさんは、自分を責め続けながら来られます。例えば、職場でパワハラを受けても「自分に能力がないからだ」と受け止めてしまう。しかし、それは本来その方の問題ではなく、相手側に問題がある場合も少なくありません。ですから、じっくりとお話をうかがいながら状況を一緒に整理していきます。

濱中 周囲の人のことばかりを考えてしまい、自分の気持ちがわからなくなることは珍しくありませんよね。

上瀧 はい。人は仕事や家族、周囲の期待に応えようとするあまり、自分の気持ちを後回しにしてしまいがちです。そうして少しずつ“自分”が減ってエネルギーがなくなり、やがて心も体も動かなくなってしまう。私は、うつを自分が減ってしまった状態だと考えています。大切なのは、自分自身と向き合うこと。そのために私は、まずご本人の気持ちをありのままにお聞きします。1人で抱え込まないことが何より大切なのです。

濱中 自分の気持ちを吐き出せる場所は大切ですね。私も現役時代には特に、周囲の方に支えていただきました。ご自身のお考えをまとめた『うつは誰のもの?』という書籍も出版されたそうですね。

上瀧 はい。書籍では心のさまざまな問題を解決へ導くヒントについて、映画や本、歴史の話題を交えながらつづっています。一部はYouTubeで朗読もしていますので、ご覧いただけると嬉しいですね。

濱中 文学や歴史にも関心をお持ちなのですね。

上瀧 尊敬しているのは作家の有吉佐和子さんです。座右の銘は、岡本太郎さんの「自分が自分自身に出会う。それが運命的な出会いというものだ」という言葉です。カウンセリングも、“自分と出会う時間”だと思っています。また、日本史や郷土史を学ぶ「糟屋歴史文化講座」にも夫と共に携わっています。歴史を知ることは、自分の過去を見直すカウンセリングにも通ずるものがあると感じますね。

濱中 上瀧さんにはぜひ、より多くの方の力になっていただきたいと感じました。今後はオンラインカウンセリングも広げてみてはいかがでしょうか?

上瀧 現在もLINEを使ったオンラインでの対面カウンセリングを行っていますが、今後はより一層、全国各地の方々に利用していただきたいですね。遠方の方にも、安心して話せる場を届けていきたいです。