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Challenge+(チャレンジプラス)

注目企業インタビュー

人生の最期も、日々のひとときも
家族に寄り添い“温かな時間”を届ける

 

遺族の思いに寄り添う

水野 皆さんが「助けてほしい」と高宮社長を頼ってこられたわけですね。そのことからも、社長の人望の厚さが伝わってきます。(株)蓮華さんとして、大切にされていることはなんですか?

高宮 ご遺族様の思いに寄り添うことを何よりも大切にしています。当社は創業以来40年、地域の皆様と共に歩んできました。時代の変化とともに求められる葬儀の形も多様化しています。そのため当社では家族葬、火葬式、一日葬、一般葬、社葬など幅広い形式に対応しており、ご遺族様のお話を丁寧におうかがいしたうえで、本当に望まれるご葬儀の形をご提案しています。
 

ペーパークラフトで家族の特別な時間を

水野 葬儀の仕事とはなかなかつながりが見えにくい、ペーパークラフト事業についてもうかがいたいです。こちらを始められた背景には、葬儀事業での気付きがあったのでしょうか?

高宮 そうなんです。私は葬儀を“故人様との思い出を感じられる温かな時間”にしたいと考えており、これまでにお打ち合わせを通して多くのご家族様の思い出をおうかがいしてきました。その中で、「もっと一緒に時間を過ごせばよかった」「元気なうちに、もっといろんなことをしてあげられたらよかった」という後悔の言葉を耳にすることが多かったんです。そのことから、「お見送りの時だけでなく、日常の時間を豊かにすることで、家族のつながりを生み出すお手伝いができれば」と考えるようになったんです。

水野 そのタイミングでペーパークラフトに出合われたと。

高宮 はい。ご縁があってイギリスを訪れた際に、現在扱っているペーパークラフトと出合いました。ペーパークラフトをつくる時間を通して、おじい様・おばあ様とお孫さん、ご両親とお子様など、ご家族で穏やかな時間を共有してもらえればと思っています。人生には終わりが必ず来ます。だからこそ“今”を明るく、温かく生きることを大切にしてほしい。この事業には、私のそんな思いが込められています。

水野 葬儀業とペーパークラフトは、「人と人とのつながりを大切にする」という点でつながっているのですね。先ほど実際にペーパークラフトを拝見しました。クオリティの高さに驚きましたよ。

高宮 そうなんです。サイズも大きくて存在感がありますし、インテリアとしてそのまま飾れるのも魅力の1つだと思っています。組み立てには、のりもはさみも使わないので、小さなお子様やご高齢の方でも安心して作業ができます。つくる時間を共有し、完成した作品を飾ることで、思い出がより深く家族の中に残っていく。そんな形を思い描いています。

水野 そうすれば、お葬式の時に、「ペーパークラフトを一緒につくったよね」という思い出話が出るかもしれませんね。

高宮 そうですね。そうした心温まる時間をご提供できればと思っています。

水野 それでは最後に、今後の展望をお聞かせください。

高宮 当社を、社員はもちろん、そのご家族も「この会社でよかった」と思える場所にしたいと考えています。そのためにも、これからも挑戦を続け、着実に会社を成長させていきたいですね。
 また、この仕事を通して強く感じるのは、葬儀は「その人がどんな人生を歩んできたのかが表れる場」だということです。だからこそ、もし自分が送り出される立場になったときには、多くの方が集まってくださるような人生を歩みたい――そんな気持ちを胸に、これからも仕事や周囲の方々に誠実に向き合っていきたいと思います。
 

GUEST COMMENT

水野 裕子

事業承継に至る経緯や仕事への向き合い方、そしてペーパークラフト事業のお話。高宮社長が語るストーリーの根底には、常に「人のために」という思いがありました。故人との別れを温かなものにするだけでなく、ご家族で過ごす日々の時間を豊かにしようとする視点にも深く感銘を受けました。これからも、多くのご家族に心温まるひとときを届けていってくださいね。

 
 

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