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注目企業インタビュー

ゼロから価値を生む“仕分けコーディネート”
松山発「ゼロスタート」が描くリユースの新常識

 

安心を支える資格で誠実なサービスを約束

黒田 また、当社は「日本リユース・リサイクル回収事業組合」に加盟しているほか、「遺品3Rディレクター」といった資格を取得し、コンプライアンスの面でも安心してご依頼いただける体制を整えています。不用品回収や整理業は、残念ながらまだ一部にグレーな業者も見受けられる世界です。だからこそ、私は資格や組織加入を通じて誠実に仕事を行うことを徹底し、差別化を図っています。

狩野 Instagramを拝見すると、壺や大きな掛け時計とか、さらに“基板”まで。取り扱う品物が非常に幅広いですね。これまでに手掛けられたお仕事で印象に残っている案件を教えてください。

黒田 ブリキのおもちゃを買い取らせていただいた案件ですね。当初はあまり価値がわからずに一箱まとめて数千円で買い取ったのですが、市場に出すと一つで70万円の値がついたんです。手数料を差し引いた実収入から40万円はすぐにキャッシュバックしました。お客様は目を丸くして喜んでくださいましたよ。

狩野 それはすごい!まさに代打逆転サヨナラホームランですね(笑)。そんなファインプレーがでるチームはすぐにファンで行列になりますよ。

黒田 ありがとうございます。ただ、私はどちらかといえばビッグプレーで一気に試合を決めるというよりも、一球一打を大事に積み重ねていくように、現場でも一つひとつの依頼に丁寧に向き合いたいんです。遺品整理の現場で、お客様が涙ながらに「助かった」と言ってくださる瞬間がありました。そうしたお亡くなりになった方の日常の品物が「次の誰かの役に立つ物」へと生まれ変わる──その過程に立ち会えることが、私にとって何よりの喜びです。

狩野 黒田代表の誠実な人柄が伝わりますよ。私も現役時代の思い出を振り返ってみると、一番心に残っているのは、試合の裏側にある日常なんです。ロッカールームで交わしたチームメイトとの何気ない会話や、練習中にグラウンドでコーチからかけられたひと言。そうした日々の積み重ねこそが、私の野球人生を形づくっていたんだと思い出しました。黒田代表が依頼を受けたお客様の日常生活の品物を仕分け、バトンをつなげる仕事はとても素晴らしいですね。今後のビジョンはいかがですか?

黒田 まずは地元松山を拠点に、これからもお客様に寄り添った丁寧な仕事を続けていきたいと思っています。また、作業の様子や取り組みを細かくSNSで発信し、ゼロスタートの存在を多くの方々に知っていただきたいですね。ゆくゆくは愛媛県全域、四国全体へと活動の場を広げていければと考えています。

狩野 野球で言えば、バットやグラブもそうですね。現役を終えた選手から後輩に受け継がれた道具が、また次の試合で活躍する。あるいはスタンドで受け取ったボールが、その子どもにとって宝物になる。モノが人から人へ渡るたびに、新しいストーリーが積み重なっていくんですよね。黒田さんのお仕事も、まさに同じだと思います。お客様の大切な品が次の持ち主に受け継がれることで、新しい価値や思い出が生まれていく。その瞬間に立ち会えるのは、とても意義深いことだと感じます。今後のさらなるご活躍を楽しみにしております!

 

GUEST COMMENT

狩野恵輔

阪神タイガースでの思い出は数え切れないほどあって、プロ野球選手になって初めてのヒットがサヨナラ打になり、甲子園に響いた大歓声は今でも耳に残っています。その新聞記事を実家で大切に飾ってくれていて、帰省すると当時の記憶が鮮やかに蘇るんです。黒田代表の仕事は、様々な思い出をモノクロからカラーへと蘇らせる営みだと感じました。お客様の大切な品を次の持ち主へとつなぎ、新しい物語を生み出していく──その姿勢に大きな共感を覚えます。

 
 

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