注目企業インタビュー
学習塾や音楽、フリースクールまで
さまざまな分野から人と未来を結ぶ
子どもたちにとって安心できる場所を
道端 学習塾と音楽事業のお話をうかがって思ったのですが、渡辺社長は、誰かに何かを与えたいというお気持ちが強いのでしょうか?
渡辺 そうですね。学習塾については、人に教えることに引かれたからこそやってみたいと思いましたし、音楽コンサートの目的も、とにかく子どもたちに楽しんでもらいたいというその一心です。そして近いうちには、フリースクールの運営にも挑戦します。
道端 子どもたちの新しい学習の場をつくろうと考えられたのですね。
渡辺 ええ。私の学習塾には「子どもが学校に行けなくなった」「発達障がいで学校になじめない。塾で受け入れてもらえないか」という親御さんからのご相談も少なくありません。だからこそ、個性の強い子どもを無理に既存の教育の枠組みに当てはめなくてもいいのではないかと思うようになりました。そこで、生きづらさを抱えた子どもたちが楽しく学び、のびのびと成長できるフリースクールをつくろうと考えたんです。
道端 もちろん学びの場は必要ですが、苦手なことはそのままでいいから、得意なことを伸ばしていくほうが可能性を広げられると、私は思っています。そうした意味でも、フリースクールは非常に大切な存在ですよね。
渡辺 そう言っていただけると嬉しいです。私も子どもたちが勉強をできる限り「楽しい」と感じられるように、一人ひとりの興味のある分野や好きな分野を伸ばすことを大切にしています。
道端 自身の思い描く挑戦ができて、やりがいもひとしおでしょう。
渡辺 今は子どもや親御さんの生活を少しでも良くし、「ありがとう」の声をいただくことが大きなやりがいになっています。例えば、常にお母さんと一緒でしか外に出られなかった小学3年生の生徒さんがいたのですが、「この塾に来るようになって、1人で外に出られるようになった。本当にありがとう」と、親御さんがお話ししてくださったんです。それを聞いて「この塾が子どもたちにとって安心できる居場所になっている」と感じ、とても嬉しい気持ちになりましたね。
事業を通じて新たな未来を結ぶ
道端 「Musubi」という社名にはどのような思いが込められているのですか?
渡辺 当社では教育・環境・文化と多様な分野の事業を手がけていますよね。そうしたさまざまな事業をかけ合わせ、「人と人」「学びと未来」「地域と笑顔」など、人と社会と未来を「むすぶ」存在でありたいという思いを込めているんです。皆様にとっていつでも気軽に相談できる身近な存在として、これからも地域に根差していけたらと考えています。
道端 私も周囲の方々に支えられているからこそ、逆に誰かが困った時はいつでも助けられるようにしたいと思って生きています。なので、渡辺社長のお考えにとても共感しました。将来の展望についてはいかがですか?
渡辺 生徒たちや当社のスタッフなど、関わる皆が楽しくwin-winな人生を送れるような環境をつくり続けたいと思います。表舞台で輝くのはあくまでも生徒たちやスタッフですから、私は裏に回って最大限のサポートをしていくつもりです。ゆくゆくは、例えば大学病院のように、研究で得た新たな知識や技術を仕事の現場に落とし込む――そうした循環型の構造を事業の中で生み出していけるよう尽力します。

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GUEST COMMENT
道端 アンジェリカ
「昔から困っている人を見ると、必ず助けたいと思って生きてきました」と語る渡辺社長。そんなお人柄の社長がつくる学習塾だからこそ、家庭でも学校でもない第3の居場所として、子どもたちの憩いの場になっているのだと思います。これからも新しい挑戦をしながら、地域の方々とのご縁をつなぎ、皆の未来を明るく照らす存在であり続けてください!