注目企業インタビュー
紅茶を通じてスリランカと日本の架け橋に
ご縁と直感で未来を切り開く異色の経営者
「STHUTHIY」に込めた思い
道端 現在は経営コンサルティング、若者育成支援、輸入貿易、不動産投資の4つの事業を展開されているそうですね。
伊藤 はい。中でも今、特に力を入れているのは、自社ブランドの高級紅茶の輸入販売です。
道端 なぜ、紅茶を取り扱うに至ったのかが気になります。
伊藤 友人がスリランカに訪れた際に、現地の経営者から「日本の人と何かビジネスを始めたい」と相談を受けたらしいんです。その相談が私のもとに届き、「スリランカといえば紅茶でしょう」と答えると、すぐに現地と電話がつながり、話が一気に動き出しまして。私たちが扱っているのはシルバーティップスという最高級のホワイトティーで、この紅茶にブランド名をつける時、「STHUTHIY」という現地の言葉を選びました。
道端 「STHUTHIY」とは、どのような意味なのですか?
伊藤 スリランカの公用語のシンハラ語で、「ありがとう」という意味があります。実は第二次世界大戦後、スリランカのジャヤワルダナ元大統領(当時蔵相)がサンフランシスコ講和会議に出席し、日本に対する賠償請求を放棄する旨の演説を行い、日本が国際社会に復帰する道筋をつくってくれたんです。この出来事は、日本とスリランカの間に特別な友好関係を築くきっかけとなり、現地では映画化されるほど知られています。ですが、日本でその歴史を知る人は少ないので、紅茶を手に取った方がその物語に触れ、日本とスリランカの友情を知っていただけたら嬉しいですね。
道端 スリランカは親日国だと聞いたことがありましたが、そんな歴史的背景があったとは・・・。「STHUTHIY」は単に飲むだけではなく、両国の友情とスリランカへの感謝の気持ちを形にした商品というわけですね。
伊藤 おっしゃる通りで、紅茶事業は商品を届けるだけでなく、人と人をつなぐ取り組みだと思っています。お客様、現地の生産者の方々、仲間たち。そうしたご縁が重なって広がっていくのが、この事業の魅力です。
ご縁を未来へつなぐ架け橋として
道端 これまでのお話から、伊藤社長は人との出会いを大切にされていることがわかりました。会社としての強みはどんなところにあるのでしょう?
伊藤 強みは「何でも屋」であることです。職業を聞かれればそう答えてきましたし、できないことでも人脈を頼れば解決できますから、どんな相談でもノーとは言わずに受けてきました。そうして、関わった人がハッピーになってくれたら、それで十分なんです。
道端 その柔軟さが伊藤社長の強みなのでしょうね。今後はどんな展望をお持ちですか?
伊藤 これまで偶然の出会いが新しいステージへと導いてくれたので、今後も利益よりも信頼関係を重視していきたいです。そして、多くの人に日本とスリランカが深い絆で結ばれていることを知ってもらいたいですね。正直、紅茶を売ることよりも、その歴史を伝えることのほうが大切だと思っています。
道端 まさにスリランカと日本を結ぶ架け橋のような存在ですね。
伊藤 ありがとうございます。また、若者たちが挑戦できる舞台を広げることも、当社の使命の1つ。今後もその役割を全うし、多くの笑顔と「ありがとう」を生み出していきたいです!

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GUEST COMMENT
道端 アンジェリカ
伊藤社長とお話しして、ご縁を大切にし、それをビジネスへ昇華する力に感銘を受けました。高級紅茶ブランド「STHUTHIY」を通じて文化や感謝を伝える姿勢から、事業に対する熱い思いが伝わってきて、私もスリランカに行ってみたくなりました!今後さらに多くの人をつなぎ、世界に笑顔を広げていかれることを心から期待しています。