女性も若手も輝ける環境づくりを通して
土木建設の技術と使命を次世代へつなぐ

　

石黒 　お話をうかがって、建設業界に対するイメージが変わりました。人材育成という点についてはいかがでしょうか？

吉廣　現在当社では、15名ほどのメンバーで仕事をしています。社員のほか、当社から独立した方々が協力業者として関わってくれているんです。私は、若い人にはどんどん資格を取ってもらって、将来的には独立してもらうのが理想だと思っています。「資格を取らせると人材流出につながる」と考える会社もあると聞きますが、それでは業界が先細りしてしまいます。大切なのは、若手を育て、自立を後押しすること。次世代に技術をつなぐことこそ、業界全体の発展につながると思います。

石黒　私も芸能活動を通じて、「次の世代につなぐ」ことの大切さを感じます。モーニング娘。では、私たち1期生の楽曲を後輩たちが歌い継いでくれています。感謝の気持ちを持ってバトンを渡す姿勢は、どんな業界でも必要ですよね。

吉廣　本当にそう思います。人はつい「自分たちが築いたから今がある」と言いたくなりますが、それでは下の世代は育ちません。「価値あるものをつくりあげて、それを次世代につないでいくこと」――それが、どんな仕事においても本質的に大切なことだと感じました。これからも、価値ある技術を未来につなぐことを大切にしながら、女性も当たり前に活躍できる建設業界をつくっていきたいですね。