注目企業インタビュー

IT
家族の思い出から企業の重要情報まで
データ復旧のピンチヒッター
Cosmo One
代表 / データ復旧技術者 渡邉 毅
PROFILE
40代半ばからITの分野で経験を積み、パソコンの修理や設定などを通じて多くのお客様と向き合ってきました。50代になってからは「失われかけた大切な思い出や仕事のデータを取り戻したい」という強い気持ちから、データ復旧の道へ進み、「Cosmo One」を立ち上げました。ハードディスクやSSD、USBメモリー、外付けHDD、ドライブレコーダーまで幅広く対応し、お一人おひとりの状況に寄り添いながら復旧作業にあたっています。お客様の「助かった」という笑顔や「ありがとう」の言葉が、何よりも大きな励みです。これからも「最後の砦」として信頼していただける存在を目指し続けます。
COMPANY DATA
Cosmo One
- 住所
- 〒530-0051
大阪府大阪市北区太融寺町2-21 ニュープラザビル 806 - URL
- https://www.cosmo1.work/
独学でデータ復旧の技術を磨く

インタビュアー T-岡田
T-岡田 パソコン、USBメモリー、SDカードなど、幅広い記録媒体のデータ復旧を手がけていらっしゃる渡邉代表。まずは、この世界に入るまでの歩みをお聞かせください。
渡邉 昔からパソコンに触るのが好きで、自作もしていました。40代半ばの頃、「好きなことを仕事にしたい」と思い立ち、IT関連の仕事を始めたんです。最初は、企業のパソコンを入れ替えるときに行う「キッティング」と呼ばれる設定作業や修理などをしていました。本格的にデータ復旧を始めたのは50歳を過ぎてからです。当初は独学で、装置の説明書はすべて英語。どうすればデータを取り出せるのか、まったくゼロからの挑戦でした。その中で何度も試行錯誤を重ねながら、少しずつ知識や経験を積み重ねてきました。
T-岡田 独学で技術を磨いてこられたとは本当に驚きました。私は現役時代、イチローさんと合同自主トレをご一緒したことがあるのですが、イチローさんは「誰かに型を教わった」というより、自分で考え抜き、試行錯誤を重ねながら独自のスタイルを築き上げてきた人だということを強く感じました。渡邉代表も、まさにご自身の経験を土台に独自の型を確立されてきたのですね。では改めて、「Cosmo One」さんの事業内容について詳しくお聞きしましょう。
渡邉 「Cosmo One」では、パソコン(HDD・SSD)、USBメモリー、SDカードやCFカード、NASなどのデータ復旧を手がけています。市販のソフトで復元できるような軽度のトラブルではなく、人間で言えば“心肺停止状態”のデータを蘇生させるのが私の仕事です。「通電しない」「まったく認識しない」といったケースにも対応しています。当店では特殊な復旧装置を導入し、それぞれのケースに最適な方法で作業を行っています。パソコン修理やOS・ソフトウェアのトラブル解決なども手がけていますが、やはり中心は「失われたデータを取り戻すこと」です。
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