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Challenge+(チャレンジプラス)

注目企業インタビュー

ヒトデを原料とした忌避剤を独自開発
モリンガの植林で環境保全にも貢献

 

忌避剤で幅広い鳥獣をブロック!

石黒 それでは、(株)グリーンパワーさんの忌避剤について詳しくお聞かせください。

南方 当社の忌避剤「マリンスター」は、畑、ベランダ、屋根裏などでご使用いただけます。畑ではイノシシやシカなどの害獣、ベランダではカラスやハト、屋根裏ではネズミやイタチの侵入を防ぎます。さらに、畑にまけば土壌改良にも効果があるんですよ。

石黒 害獣の侵入を防ぐと同時に土も良くすることができるなんて、まさに一石二鳥ですね!

南方 その通りです。飲食店や倉庫向けの業務用、シンクの下や冷蔵庫の裏に設置できる家庭用もご用意しています。また、「もぐらバイバイ」や「猫バイバイ」など、用途に合わせた商品も取り揃えています。おかげさまで、ラジオ・テレビショッピング、ネット通販、ホームセンターでの売れ行きは好調です。製造から販売まで一貫して対応することで、高品質な製品を安定して供給できています。
 

「奇跡の木」モリンガを植林

石黒 南方社長のもう1つの事業の柱である環境事業についても、ぜひ詳しく教えてください。

南方 私は現在、(一社)SISRAの活動として、インドネシアでモリンガの植林を進めています。モリンガには90種類以上の栄養成分や抗酸化物質が含まれており、スーパーフードとして知られています。また、モリンガはCO₂吸収能力が非常に高い木でもあるんです。1人の人間が1年間に呼吸で排出するCO₂は約300kgと言われています。モリンガは1本で年間約100kgのCO₂を吸収するとされているので、理論上はモリンガ3本で、1人分の呼吸によるCO₂を吸収できる計算になるんです。

石黒 なるほど。そうして自分と引き付けて考えると、環境問題が身近に感じられますよね。

南方 そうですよね。インドネシアでモリンガの木を3本植えるのにかかる費用は、日本円で約500円です。そこで当社は2025年5月4日「みどりの日」に、福岡ソフトバンクホークスの公式戦のゲームスポンサーとなり、会場で一口500円の募金活動を行いました。

石黒 応援に来られた方が環境について考える良いきっかけになったと思います。素晴らしい取り組みですね。

南方 ありがとうございます。また、当社は元福岡ソフトバンクホークス投手の攝津正氏をアンバサダーに迎えました。2025年10月に「RKBカラフルフェス2025」に出展したのですが、その際には攝津氏にもご登場いただいたんです。当日は当社のモリンガ製品を先着100名様に配布させていただきました。1人でも多くの方に環境問題に興味を持っていただくため、今後もこうした啓発活動には力を入れていきたいですね。

石黒 非常にパワフルな南方社長。その事業にかける情熱はどこから湧いてくるのでしょうか?

南方 「人のために」という思いが、私の原動力です。子どもたちの未来を考えると、「今ある自然を次世代に引き継ぐ」という責任を強く感じます。また、インドネシアでの植林プロジェクトは現地の雇用創出にもつながっています。当社ではモリンガのサプリメントの研究開発も行っていますが、インドネシア政府の理解を得たうえで、製造した製品を高齢者施設に無料で配布しているんです。このように、私たちの活動には社会貢献への熱い思いがあります。これからも人々の笑顔のために走り続けていきます。
 

GUEST COMMENT

石黒 彩

南方社長のお話をうかがい、自分のやりたいことを形にする方は、「信じる力」が非常に強いのだと改めて感じました。募金やイベントを通じて、子どもたちが環境問題に触れることは、とても大切なことだと感じます。未来を担う子どもたちに、豊かな自然を残したいという気持ちは私も同じ。自然を次世代へつなぐためにも、社長の今後のご活躍に期待しています!

 
 

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