注目企業インタビュー

スペシャリスト
レーザー測定から書類作成まで一括対応
工作機械輸出に特化した行政書士事務所
都知木行政書士事務所
代表 / 行政書士 都知木 祐哉
PROFILE
1992年生まれ、福岡県出身。大学卒業後、建設業や不動産業などさまざまな仕事に携わり、その間に宅地建物取引士、2級FP技能士、第二種電気工事士、2級土木施工管理技士の資格を取得。2024年、行政書士試験に合格し、「都知木行政書士事務所」を開いた。
COMPANY DATA
- 住所
- 〒121-0813
東京都足立区竹ノ塚6-12-6
ステラ光平ビル402 - URL
- https://office-yuyatochiki.com/

緒方 まずは、都知木代表が行政書士を目指された経緯を教えてください。
都知木 私はこれまで電気工事や不動産営業、現場監督など幅広く経験しましたが、どの仕事も長続きしませんでした。毎日同じ人と同じ会話をして、家と会社を往復するだけの日々で、刺激が足りなかったんです。「一度1人で挑戦して、本当にやりたいことを見つけたい」と思い立って、資格の中でも法律系の行政書士に目を向けました。昼は現場監督をしながら、1年で国家試験に挑戦して、なんとか一発合格できたんです。
緒方 1年で合格とは、かなり努力されたのですね。開業前に事務所で経験を積む選択肢もあったと思いますが、あえてすぐ独立を選ばれた理由は?
都知木 行政書士は資格試験と実務の内容がかなりかけ離れているんです。例えば試験で勉強する憲法や民法の知識は、もちろん基礎として必要ですが、現場で必要な書類作成や交渉のスキルとは別物です。だったら最初から実務に飛び込んで、現場で学んだほうが早いと判断しました。結果的に、輸出関連業務に携わる方々と出会い、工作機械の輸出書類を専門に取り扱う、かなりニッチな領域に自然と入っていきました。
緒方 輸出関連というのは珍しいですね。具体的にはどのような仕事をされているんですか?
都知木 主に工作機械の海外輸出に必要な書類作成や許認可申請です。工作機械は軍事転用などのリスクがあるため、外為法などの規制をクリアしなければなりません。一般的な自動車輸出とは違って書類が複雑で、専門知識がないと対応できないんです。さらに私の場合は、機械を輸出する際に必要な「レーザー測定」まで自分で行っています。行政書士でここまで対応している人はほとんどいません。結果的に参入障壁が高い分、依頼もいただきやすい環境になっていますね。
緒方 専門分野で必要とされる業務に幅広く対応されている、と。これだけの実務をこなせる方は少ないと思います。
都知木 開業1年目なので、もちろんまだ試行錯誤の連続です。ただ、事務所に所属していたら出会えなかったお客様と出会い、実務経験を積めているのは大きいと思います。行政書士の中でも入管業務や契約書作成など得意分野に特化する方は多いですが、私は輸出書類という比較的特殊な分野を軸にしています。結果的に「ここまでできる行政書士は少ない」と言っていただける機会も増えました。

緒方 今後についてはいかがですか?
都知木 今は他の事業者様の輸出をサポートしていますが、将来的には自分自身が荷主として輸出ビジネスを手がけたいと考えています。ブッキングから書類作成、現場での測定までをすべて自分たちで対応できれば、お客様への提供価値も高まりますし、ビジネスとしてもよりおもしろくなるはずです。そのためにも今後はチームをつくり、より広く社会に貢献できる事務所にしていきたいですね。


GUEST COMMENT
緒方 耕一
開業1年目ながら、工作機械輸出という非常に専門的な分野に果敢に挑まれている都知木代表。レーザー測定まで自ら行う行動力と、未経験から実務に飛び込み知識を吸収する柔軟さには感銘を受けました。まだ32歳とお若いですし、自ら輸出ビジネスにも進出されるとのことで、将来が本当に楽しみです!