一歩を踏み出したい人へ。挑戦する経営者の声を届けるメディア

Challenge+(チャレンジプラス)

注目企業インタビュー

見えない部分でも妥協しない電気工事の匠<br />
地域に寄り添う「電気のかかりつけ医」<br />

建設

見えない部分でも妥協しない電気工事の匠
地域に寄り添う「電気のかかりつけ医」

伊藤忠電気
代表 伊藤 忠介

PROFILE

10代から職人の道に進み、さまざまな現場で経験を積む。その後電気工事会社に勤め、第一種電気工事士の資格を取得。25歳で「伊藤忠電気」を創業した。現在は公共工事から一般家庭の電気工事まで幅広く対応し、「電気のかかりつけ医」として地域の信頼を獲得している。

COMPANY DATA

伊藤忠電気

住所
〒187-0001
東京都小平市大沼町4-4-12
URL
https://itochuudenki.com

 

村田 伊藤代表が電気工事の道に進まれたきっかけを教えてください。

伊藤 15歳で建設現場の職人を目指しさまざまな仕事を経験し、17歳から知り合いの電気工事店でアルバイトを始めました。そこで、電気工事の仕事が性に合っていると実感し、本格的に学ぶことを決めて第一種電気工事士の資格を取得したんです。その会社は学校や施設といった公共工事を中心に手がけていて、25歳まで勤務した後、一般のご家庭にも仕事を広げようと独立しました。業界歴は30年ほどになりますね。

村田 若い頃から職人として経験を積んでこられたのですね。事業内容についてはいかがでしょう?

伊藤 エアコン、コンセント、換気扇、LED照明などご家庭のあらゆる電気工事に対応しながら、勤めていた会社と共に公共工事も行っています。また、私はほとんどの重機を扱うことができ、溶接などの資格も保有していまして。電気工事は幅広い分野の知識・技術が必要とされるので、さまざまな業種の職人さんの技をうまく取り入れながら、できることを増やしていきたいと考えています。

村田 電気工事のベテランであるにもかかわらず、さらなる成長を見据えて技術を吸収しようとする姿勢が素晴らしいです。お仕事をするうえで、心がけていることも教えてください。

伊藤 電気の配線は壁の中にあるので、完成すると見えなくなってしまいますよね。でも、見えないからといって手を抜くことは絶対にせず、丁寧な施工を貫いています。例えば、エアコンの取り付けを1台40分ほどで終わらせてしまう業者さんも少なくない中で、私は一つひとつのプロセスを守り、入念に確認しながら作業するんです。そのぶん時間はかかってしまいますが、後にトラブルが起こるリスクを減らすことができます。

村田 私も含め一般の方は、どの業者が良いのかわからずに、早くて安いという理由で依頼するケースが多い印象です。

伊藤 おっしゃる通りで、実際に工事費が安い業者さんに依頼したお客様から、後々になって「冷媒ガスが漏れているので直してほしい」とご相談をいただくことも多いんです。ですから私は、「電気のかかりつけ医」をコンセプトに、故障の原因をわかりやすくご説明するなどして、お客様と信頼関係を築き、どんな悩みも気軽に相談できる街のお医者さんのような存在を目指しています。そうして感謝の言葉をいただけた時は、大きなやりがいを感じますね。

村田 お客さんのことを第一に考えてお仕事されているのですね。最後に、今後の展望をお聞かせください。

伊藤 同じ建設業界の職人さんから、
「自分の家の電気工事もお願いしたい」と思ってもらえる「プロが認める仕事」を続けていき、今後はインターネットでの集客にも力を入れていきたいですね。

 

GUEST COMMENT

村田 諒太

お話をうかがって、若い頃から職人の道を突き進む伊藤代表の、誠実で真っすぐな姿勢と人生に感動しました。お客さんとの信頼関係を大切に、見えない部分でも妥協せず丁寧に施工する姿は、まさに電気の名医。ぜひ今後も、建設業界のプロからも評価される仕事で、人々の安心・安全な暮らしを支えてくださいね!

 
 

躍進企業応援マガジン最新号

2025年11月号(好評発売中)