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注目企業インタビュー

「この人なら話せる」と思ってもらえる存在に<br />
“世界一出逢いを大切にするカウンセラー”<br />

スペシャリスト

「この人なら話せる」と思ってもらえる存在に
“世界一出逢いを大切にするカウンセラー”

ECSカウンセリングオフィス
代表 / 臨床心理士 / 公認心理師 / 中学・高校教員免許 野澤 烈

PROFILE

教育実習での体験をきっかけに心理職を志し、大学院修了後、クリニックのカウンセラーやスクールカウンセラーとして経験を積む。2025年、「ECSカウンセリングオフィス」を設立。“世界一出逢いを大切にするカウンセラー”を信条に活動している。

COMPANY DATA

ECSカウンセリングオフィス

住所
〒260-0032
千葉県千葉市中央区登戸2-5-30
メイアジュール登戸106
URL
https://www.ecs-counseling.com/

 
 野澤代表が心理カウンセラーという職業を選ばれた経緯を教えてください。

野澤 教員を目指して教育実習をしていた大学4年生の時、ある生徒が昼休みに泣きながら教室に戻ってくる姿を見て、「この子は1人で悩みを抱えていたんだ」と感じたことが転機でした。「こういう子どもを支えたい」と強く思い、大学院に進学して臨床心理士と公認心理師の資格を取得したんです。

 現場での体験が大きかったのですね。

野澤 はい。その後は心療内科や精神科、小中学校のスクールカウンセラーとして経験を積みました。2025年の1月に、自分自身のカウンセリングオフィスを立ち上げたばかりです。今はスクールカウンセラーとクリニック勤務、そしてこのオフィスの3拠点で活動しています。

 幅広く活動されているのですね。具体的にはどのような相談に対応されているのでしょうか?

野澤 特に力を入れているのは、不登校や摂食障害、発達特性のあるお子さん、そしてそのご家族の支援です。問題行動とひとくくりにされてしまうこともありますが、その背景には必ず理由があります。それに向き合い、寄り添っていくことが私の役割だと思っています。近頃感じるのは、問題の「低年齢化」と「多様化」です。ネットの普及によって、以前はなかったような「オンライン上のいじめ」が発生するようになり、家庭や学校が把握しにくい状況になっています。大人の目が届かない場所で、状況が悪化していくというのは非常に深刻な問題です。

 確かに、親世代が経験してきた世界とはまったく違う環境で子どもたちは生きていますからね。

野澤 ええ。そのギャップが、保護者の困惑にもつながっています。親御さんの常識が、今の時代では通用しないケースも多いだけに、そうした中で家族が孤立してしまわないように、客観的な視点で社会の変化や対応策を伝える“場”をつくる必要があると感じています。

 そういう“場”があることで、家族も救われますね。

野澤 ええ。私は“世界一出逢いを大切にするカウンセラー”を掲げています。丁寧なカウンセリングを通じ、「この人なら安心して相談できる」と思っていただければ幸いです。現状ではまだ、カウンセリングに対して「恥ずかしい」「敷居が高い」と感じている方が多いのも事実。そうしたハードルを少しでも下げることも、私の使命だと思っています。

 今後についてはいかがでしょうか?

野澤 私の理想は、「困ったらすぐカウンセラーに相談しよう」という社会をつくること。そのために分室を設けたり、講演会やセミナーを開いたり、後進の育成にも力を入れていきたいと考えています。同じ志を持つカウンセラーを増やし、日本中に笑顔の花を咲かせる。それが私が思い描くビジョンです。
 

GUEST COMMENT

嶋 大輔

悩みを抱える子どもと、答えを見つけられずに戸惑う親御さん。その両方に寄り添い、共に歩んでくださる野澤代表の存在は、まさに“家庭のセーフティネット”のようだと感じました。「子どもはこうあるべき」「親はこうしなければならない」といった固定観念から解き放たれる人が増えることを期待しています。

 
 

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