注目企業インタビュー

医療・福祉
遊びを通して心と力を育む
元体育教員による多彩な療育支援
児童発達支援・放課後等デイサービス 遊 / 合同会社M&Y
代表 阿部 真之
PROFILE
大阪府池田市出身。大阪体育大学を卒業後、不動産会社に入社。その後、府内の支援学校で体育講師を務め、6年目から正規の教職に就き、延べ17年間勤務した。40歳を迎えた2024年に妻と共同で(同)M&Yを立ち上げ、「児童発達支援・放課後等デイサービス 遊」をオープン。現在は多彩な療育サービスの他、不登校の子どもや保護者の支援も行っている。
COMPANY DATA
児童発達支援・放課後等デイサービス 遊 / 合同会社M&Y
- 住所
- 〒590-0503
大阪府泉南市新家4442-10 - URL
- https://jihatuhodeiyuu.com
子どもたちの特性に合わせたさまざまな療育サービスを提供している「児童発達支援・放課後等デイサービス 遊」。阿部代表は、体育教員の経験を生かし、子どもたちが自分の力で人生を切り開いていけるようサポートを行っている。その取り組みについて、野球解説者の狩野恵輔さんが詳しくうかがった。
体育教員の経験を生かし福祉の世界へ

インタビュアー 狩野 恵輔
狩野 (同)M&Yが運営する「児童発達支援・放課後等デイサービス事業所 遊」さんは、2025年6月にスタートしたばかりだそうですね。まずは、阿部代表のこれまでの歩みを教えていただけますか?
阿部 私は大阪体育大学を卒業後、不動産会社に勤めていました。ですが、給料は良い反面ストレスも多く、このままだと体を壊してしまうと思い退職したんです。その際、たまたま大学に用があり自分の現状をお伝えしたところ、支援学校で体育の講師をやってみないかと声をかけていただきまして。そこから5年ほど講師を続け、6年目の年に正規の教職に就き、11年勤めました。
狩野 ということは講師時代を含めて17年間、教育の世界にいらっしゃったんですね。偶然ですが私自身も2000年に阪神タイガースに入団し、17年間現役生活を続けました。ありがたいことに引退後にはコーチのお話もいただいたのですが、阪神タイガースしか知らなかった自分にとって、もう少し世界を広げてみたいという気持ちもありました。そうした節目のタイミングで、自分は何を選び、どう動くのかがその後の人生を大きく変えると実感しています。阿部代表は、なぜ児童福祉の道を選ばれたのでしょうか?
阿部 支援学校では最終的に首席という校長や教頭を補佐する役職に就いたのですが、私は運営側ではなく現場で子どもたちと接するいわばプレーヤー側のほうが性に合っていまして。また、その頃は40歳目前で、家族や周囲に経営者が多いということもあり、自分も独立したい気持ちもあったんです。