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毎日の“できた!”が自信につながる<br />
遊び感覚で運動能力を伸ばす教育アプリ

教育・スクール

毎日の“できた!”が自信につながる
遊び感覚で運動能力を伸ばす教育アプリ

遊食くらぶ
代表 大野 夏也

PROFILE

大学卒業後、消防士として勤務。その後、インストラクターに転身し、幼稚園・保育園・小学校などで子どもたちへの運動指導に携わる。2017年には社会人ハンドボールチーム「フレッサ福岡」に入団し、在籍中に社会人全国大会優勝を経験。退団後は、「遊食くらぶ」の活動を立ち上げ、“遊び”と“食”の両面から子どもたちの健やかな成長をサポートしている。

COMPANY DATA

遊食くらぶ

住所
〒819-1102
福岡県糸島市二丈吉井2363
URL
https://www.instagram.com/yushokuclub.itoshima/

 

インタビュアー 今岡 真訪

今岡 「遊食くらぶ」さんでは、子どもたちに遊びと食の体験を提供していらっしゃるそうですね。具体的にはどのような取り組みをされているのですか?

大野 私たちはその名の通り、「遊び(=運動)」と「食」の両面から子どもたちの健やかな成長をサポートしています。運動面では、ボール遊びを中心とした運動教室を開催しており、子どもたちが楽しみながら体を動かせるようなプログラムを提供しています。食育面では、収穫体験や料理教室、新鮮な野菜の提供を通じて、食の大切さを実感できる機会をつくっています。

今岡 とても素晴らしい取り組みですね。大野代表ご自身も長年スポーツに取り組んでこられたとお聞きしました。

大野 はい。学生時代からハンドボールに打ち込み、福岡の社会人チームで選手としてプレーしていたこともあります。また、インストラクターとしての経験もあるんです。

今岡 プレーヤーとしても、指導者としてもご活躍された経験が、今の活動に生きているのですね。

大野 そうですね。これまで多くの子どもたちと関わってきた中で痛感したのは、「成功体験」の重要性です。「できた!」という小さな成功が、自信や挑戦する意欲につながり、子どもたちの成長を加速させる原動力になります。そんな思いから生まれたのが、「リアルな成功体験」と「ゲームの楽しさ」を融合させた教育アプリ『1UPクエスト』です。

今岡 アプリの開発まで手がけられたとは驚きです。詳しく教えていただけますか?

大野 『1UPクエスト』は、例えば「前とびを5回跳ぶ」「ボールを1m投げる」など、日常的な運動に“クエスト”というゲーム要素を取り入れたアプリです。クエストを達成すると「クエストクリア」の表示やスタンプが付与され、達成感を得ながら継続的に取り組むことができます。地域の小学校で試験的に導入した際には、子どもたちが積極的にチャレンジする姿が見られ、先生方からも「意欲が増した」「スモールステップで成功体験を積み重ねられるのが良い」と高評価をいただきました。

今岡 子どもたちが自発的に運動に取り組むようになるのは、大きな変化ですね。アプリの今後の展開も楽しみです。

大野 ありがとうございます。今後は、友だち同士やグループ、クラス、学校単位などでも同じミッションに挑戦できる仕組みを構築したいと考えています。また、サッカーや野球、柔道など、各種競技への利用や、小さなお子さん向けの生活習慣トレーニングにもお使いいただけるよう、アプリを進化させていくつもりです。

今岡 お話を聞いているだけでワクワクしますね!私も少年野球チームの指導に関わっていますが、今こそ子どもたちに本気で寄り添い、力を引き出す指導が求められていると感じています。『1UPクエスト』が全国に広がり、スポーツや教育の現場にポジティブな変化をもたらしてくれることを心から願っています。