注目企業インタビュー
ブランドメッセージを空間で伝える
オーナーの思いを形にする内装会社
オーナーの思いを形にする

▲(株)LAWSANCEが施工設計を手がけたダイニングバー。「メイドインジャパンの酒類を提供する」という店のコンセプトに合わせて、木材は桜・杉・白樺・栃の木を採用
T-岡田 店舗オープンに意欲を燃やしているオーナーさんと話していると、その思いに心を動かされる瞬間も多いのでは?
土肥 そうなんです。最近特に印象に残っているのは、梅田でオープンしたバーの内装です。このバーは、2025年4月にお話をいただいたところから、デザイン設計から竣工まで2ヶ月で仕上げました。
T-岡田 たった2ヶ月ですべて完成させたのですか!そこには一体どのような経緯があったのでしょうか?とても気になります。
土肥 このバーのオーナー様は、子どもの頃から「自分のバーを持つ」という夢を持ち、コロナ禍を含めて約10年間バーテンダーとして修業されてきたそうです。当社とお付き合いのある塗装業者さんからのご紹介で、4月上旬に初めてお会いしました。その際にお話をうかがって、「長年の夢を何としても早く形にしたい」というオーナー様の熱い思いに心を打たれ、「この方を全力で応援しよう」と決意したんです。そこから職人さんたちと一丸となって仕事に取り組み、6月のオープンに間に合わせることができました。
T-岡田 2ヶ月で竣工まで持っていくなんて、大手の内装会社ならその場で「無理です」と断ってしまいそうな案件だと思います。そこを、土肥社長はオーナーさんの思いをしっかりと受け止め、技術と経験、そしてチームワークで夢の実現をアシストされたわけですね。代表の志を感じる、素晴らしいお話です。お客さんの思いを大切にする姿勢はきっと、店舗デザインでも一貫されているのでしょうね。
土肥 私たちの仕事は、オーナーさんの熱量を受け止め、そのブランドメッセージを、空間を通して伝えることです。ですから私は何よりも、「オーナー様の思いを形にすること」を第一にしています。提示された予算の中で、いかにオーナー様のイメージを実現するか、魅力的な内装に仕上げるかが、自分の腕の見せ所だと思っています。