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注目企業インタビュー

コーチングの存在を当たり前に
指導者に寄り添う「コーチofコーチ」

 

指導者の成長を促す「コーチofコーチ」

今岡 昔と今では指導方法も変わってきていますから、指導者側も成長していかなければならないですよね。

三井 そうですね。「経営者は孤独」とよく聞きますが、例えば高校部活動の先生なども同じで、学校の業務をしながらチームと選手個人、時には保護者との間に挟まれ、悩みを1人で抱え込んでしまう方も多いんです。ですから、「コーチのコーチ」としてサポートできるよう努めています。

今岡 身近に何でも相談できる存在がいると心強いですよ。指導者自身が、もっと指導するということに楽しみややりがいを見いだしていければいいですよね。

三井 おっしゃる通りです。最近では、学校の部活動やコーチライセンス更新時の研修なども手がけていまして、スポーツに限らず、コーチングをもっと社会に根付かせていきたいと考えています。選手の成長だけでなく、指導者自身がやりがいや誇りを持ち、人間力を高めていくことが、これからの時代に必要だと思っているんです。

今岡 素晴らしいです。より選手ファーストの指導者が増えていけば、指導者の社会的地位も高まってコーチングの存在も当たり前になっていくと思います。三井代表は、野球以外にはどういった競技のコーチングを?

三井 バレーボールや卓球、スキーなどさまざまです。個人競技と団体競技では感覚も違いますから、これまでの指導法を否定することはせず、その人・チームに合った方法で選手の良さを引き出せるよう、アドバイスさせていただいています。今岡さんは、プロ野球のコーチをされる際、どんなことを大切にされていますか?

今岡 私は、余計なことは言わずに選手たちを「見る」ということを大切にしています。言葉でなくとも、選手たちが発信する情報はたくさんあるんです。例えば、表情、機嫌、声のトーン、大きさ、テンポなど。それらを見極め、適切にアプローチをする能力が指導者には求められるのではないか、と思っています。また、「選手に何を教えるか」ではなくて、自分の知識や能力を磨くために、主体的に学ぶこと。逆に選手から学ぼうとする謙虚な姿勢も大切だと思いますね。

三井 とても共感できます!スポーツにおいて、選手の力を引き出して可能性を高めるためには、指導者のコミュニケーション能力は大切な要素ですよね。

今岡 では最後に、今後の展望をお聞かせください。

三井 選手との関係性をしっかりと築き、チーム力を上げて目標を達成できるよう、今後も指導者の挑戦と成長をサポートしていきたいです。そして、私たちの世代が挑戦をし続けることで、次世代を担う子どもたちに未来への希望を与えられたら嬉しいですね。

今岡 コーチングのお話ということで、ついつい私も情熱的に話してしまいました(笑)。大切なのは、指導者側がいかにして選手一人ひとりと向き合っていくか。己の利益を目的にするのではなく、選手の言動・行動をしっかりと見極めることが、チーム力を高めることにもつながると感じました。ぜひこれからも、三井代表のコーチングで指導者の成長を促し、日本のスポーツの活性化に貢献していってくださいね!
 
 

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