注目企業インタビュー

建設
顧客に寄り添い誠実なサービスを追求
確かな技術を届ける老舗の建設会社
坂口建築板金店
専務 坂口 拓
PROFILE
小学2年生から大学まで野球に勤しむ。大学卒業後は、大阪の企業に就職。1年半ほど経験を積んだ後に帰省し、曽祖父の代から続く「坂口建築板金店」に移る。代々受け継がれてきた確かなノウハウと技術力をもとに、屋根工事、雨樋工事をはじめ、寺社仏閣や外装リフォームなど幅広い施工を手がけている。
COMPANY DATA
- 住所
- 〒 649-7162
和歌山県伊都郡かつらぎ町笠田中406 - URL
- https://sakaguchikenchikubankinten.com/

インタビュアー 濱中 治
濱中 1953年に創業して以来、和歌山県伊都郡を拠点に事業展開されている「坂口建築板金店」さん。坂口専務は、長く野球をされていたそうですね。
坂口 はい。小学2年生から大学生まで、ずっと野球一筋でした。社会人になっても続けるつもりだったのですが、レベルの高い選手を目の当たりにして、「この道で生きていくのは難しい」と感じて、引退を決めたんです。ですから、プロの世界で活躍されてきた濱中さんにこうしてお会いできるなんて、本当に光栄です。
濱中 そうおっしゃっていただけると、私も嬉しいです。それだけ長く続けられてこられた野球人生は、今でも坂口専務に大きな影響を与えているのでは?
坂口 そうですね。野球からは人との接し方を学ぶことができましたし、重要な局面で一歩を踏み出す勇気も与えてくれました。私は大学卒業後、大阪の企業でサラリーマンをしてから地元に戻り、後を継ぐ覚悟を決めて父の会社で働き始めたのですが、野球をしていた経験があるからこそ、大変な現場の数々を乗り越えてこられたのだと思っています。それに父の仕事を手伝うようになり、いかに父が苦労して私に野球をやらせてくれていたかがわかりました。
濱中 やはり野球をしていると忍耐力が鍛えられますよね。辞めた後の人生にもプラスになることは多いと思います。現在は、どのような工事をされているのですか?
坂口 屋根工事、雨樋工事、金属壁工事を中心に、寺社仏閣の修繕や薄鉄板加工など、幅広いサービスを手がけています。曾祖父の代から受け継がれてきた確かな知識と技術を強みにして、お客様に寄り添った丁寧な施工を提供しているんです。また、当社は70年以上この地域に根付いて仕事をしてきましたので、それがお客様からの信頼にもつながっているのだと思います。
濱中 お話を伺っていて先代から脈々と積み重ねてこられた歴史が、何よりの強みになっていると感じました。長年にわたり地元で誠実に向き合ってこられた「坂口建築板金店」さんだからこそ、お客様も安心して工事をお任せできるのでしょうね。
坂口 ありがとうございます。残念ながら建設業界にはいまだに手抜き工事が存在しているのも事実です。そうなれば修繕のために二重の費用がかかり、損をするのはお客様だと思うんです。だからこそ当社では、品質を担保した誠実な施工はもちろんのこと、現場風景を撮影してお客様にお見せするなど、透明性のあるサービスを大切にしているんですよ。こうした日々の積み重ねが、業界から手抜き工事をなくす足掛かりにもなると思っています。
濱中 職人としての誇りを持ち、妥協しない工事を追求していらっしゃる様子が伝わってきます。今後の展開としてはいかがですか?
坂口 価格競争に巻き込まれることなく、安定した事業展開を続けていきたいですね。SNSを利用している会社は強いと思いますから、これからはSNSを活用して、当社で手がけている仕事を包み隠さず発信したいと考えています。そして信頼できる従業員を採用し、培った知識や技術を伝えていきながら、今後も一つひとつの現場に向き合ってまいります。