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Challenge+(チャレンジプラス)

注目企業インタビュー

“その人らしさ”を言語化し、転職を支援
人生の節目を支える、応募書類作成のプロ

 

履歴書の内容が、人生を変える

亀山 「Connectia」という社名の由来も気になりますね。

山中 「Connectia」は、connect(つなぐ)とutopia(理想郷)を組み合わせた造語で、「人と人」「過去と未来」「思いと記憶」をつなぐという意味を込めました。ただの転職支援にとどまらず、人生の転機を支える存在でありたいと思っています。

亀山 転職支援において、履歴書・職務経歴書の作成を中心に据えるのは少し珍しいように思います。そのスタイルに行き着いた理由を教えてください。

山中 残念ながら人材紹介業界では、紹介手数料の高い求人や内定が出やすい企業に求職者を誘導するケースがあるんです。そういった求人には職場環境が十分に整っていなかったり、離職率が高かったりする企業もあります。求職者の方にとって内定は嬉しいに違いありませんが、結局、その企業で働き続けられなければ意味がありません。だからこそ私は、「質の高い書類をつくること」に注目しました。自分で企業に応募するための準備を丁寧に支援することで、求職者が自ら意思をもって転職活動ができる環境を整えたいと考えたんです。

亀山 書類の出来によって選考結果に違いが出るものなのでしょうか?

山中 私は、応募書類の質が選考結果を大きく左右すると考えています。近年ではフォーマット化された無料ツールもありますが、それでは本当の意味で“その人らしさ”を伝えるのは難しい。人を大切にする企業ほど、書類をきちんと読み込むものです。だからこそ、丁寧なヒアリングを通じて、その方の魅力や思いが伝わる書類を作成することに力を入れています。

亀山 応募書類に注力することによって、企業との相互理解が深まり、結果的にミスマッチや早期離職の防止にもつながるわけですね。

山中 おっしゃる通りです。履歴書や職務経歴書は、単なるスキルの羅列ではなく、「その方のパーソナリティを表現するツール」だと思っています。当社では書類作成・添削だけでなく、面接対策やキャリア相談にも対応し、“自分の意思で選ぶ転職”を支援しています。

 

顧客の思いを形にし、人生を豊かに

亀山 「Connectia」さんのお仕事は、求職者の可能性を広げるものですよね。素晴らしいと思います。

山中 ありがとうございます。キャリア相談時、若い方に「こんな仕事がありますよ」と紹介してもその仕事自体を知らないケースもあるので、その方が今まで知らなかった選択肢も含めて、新たなキャリアの可能性を提示していきたいです。

亀山 私もコーチとして、選手の視野を広げるために、「あなたの適正を決めるのはあなたではない」と言うことがあります。自分の強みは自分ではよくわからないものですよね。第三者から自身の経歴や強みを整理してもらうことで、新しい発見につながると思います。また、「Connectia」さんでは、転職支援の他に、自分史やファミリーストーリーの制作も手がけていらっしゃるとか。こちらはどういったサービスなのですか?

山中 ご本人やご家族にヒアリングを行い、人生の歩みを冊子やWebにまとめるサービスです。キャリアだけでなく、プライベートを含めた人生全体を振り返る良い機会にしていただければと思っています。すべての人生には、その人だけの物語があります。その記憶を“生きた証”として記録に残すことは、ご本人にとってもご家族にとっても、かけがえのない宝物になると信じています。終活の一環としてのご利用や、ご両親・祖父母へのプレゼント、さらに、介護施設や病院へ入所時の自己紹介ツールとしても活用していただけますよ。

亀山 ご年配の方はもちろん、経営者にもぴったりのサービスですね。たとえば自分史を会社のHPに掲載すれば、取引先や求職者に自身のストーリーを伝えることもできますし。

山中 おっしゃる通りです。経営者の人柄や価値観が伝わることで、取引先や求職者との心理的な距離がぐっと縮まるんです。その人の「思い」や「歩み」を形にするという意味では、履歴書・職務経歴書も自分史も、本質は同じだと思っています。これからも、思いを形にすることで、皆様の人生を豊かにするサポートができれば本望です。

 
 

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